兎月竜之介『王女様の高級尋問官:真剣に尋問しても美少女たちが絶頂するのは何故だろう?』

 うーん、こう、微妙にぬるいような。一番最初の王女様、叱られたがりのドM王女が一番ハードだったように思えるのだが…


 騎士アレンは、土砂崩れに巻き込まれ、負傷。後遺症で騎士を引退することに。ひたすら邁進してきた天職から、突然の引退を強いられ、空虚な気分になっていたアレンは、第二王女エルフィリアから、「高級尋問官」就任を打診される。それから、アレンは、嘘を見抜く力と弱点を見抜く力で、エルフィリアの元に近づく刺客たちを落としていくことに。
 物語のラスボスたる、第一王女が、いろいろと足りないのが、物語をぬるくしているな。確かに、これは、基本的には「尋問」を題材にしたハーレム物語なわけだけど。第一王女の目的意識が弱いし、企んだ陰謀も嫌がらせレベルなのが、腰砕け感を出してしまっているな。


 しかし、主人公アレンの朴念仁ぶりが、すごいな。尋問と称して、女の子たちを落としまくって、好意に全然気がつかないという。このまま、周囲に女の子が増えて、どうなるんだろう。