水野良『グランクレスト戦記3:白亜の公子』

 マリーネ公女によるアルトゥーク征服戦争の開始。序章と終章は、アルトゥーク戦の開始で、本章は、そこに至る経緯。
 テオの活躍によって、大工房同盟の動揺はさらに高まった。そのタイミングで、幻想詩連合の君主会議が行われることになり、アルトゥーク伯ヴィラールは周辺の諸侯と諮って、行きがけの駄賃に、クローヴィス・フォーヴィスの両国の攻略を行う。テオとミルザーの活躍によって、フォーヴィスはあっという間に陥落。クローヴィス王も、連合に下る。
 その成果をもって、ヴィラールは連合の方針を、同盟への攻勢で一致させようと目論む。しかし、連合の盟主アレクシスの不用意な一言が、連合が和平を持ちかける方向に決めてしまう。
 で、時間を稼いだヴァルドリンドが、攻勢に出ると。アルトゥークの重要な後背地であるダルタニアは、ミルザーがクーデタを起こし、同盟に与する方針で、国論を一致。アルトゥークは、追い詰められると。ここいらの話は、アニメでストーリーが分かってしまっているが…


 大陸全図が明らかになったけど、ヨーロッパとトルコ、ロシアのウラル山脈から西を切り取って、適当に形を変えた感じだな。エーラムがスイスか。