- 作者: 皆川典久
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2013/09/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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二冊目となって、いろいろとこなれてきた感。
テーマごとに分類されている。東京近辺では、河川争奪がけっこう多かったのだな。熊本では、あまり見かけないような。まあ、白川がフリーダムに暴れまくっているけど。あとは、谷中、根津、千駄木のような大きな谷や浅草近辺の微地形なども。
東京から出て、横浜近辺を扱ったり、新潟や仙台を取り上げているのもおもしろい。「下末吉面」の名前の由来となった下末吉近辺の谷戸が発達しまくった状況。あるいは、新潟平野の砂丘列の間を「スリバチ」と理解するところも興味深い。日本海側では、砂丘列が発達しているところは多そうだし。仙台もおもしろい町だな。水上輸送にこれほど不便そうな土地もないように思えるが、物資輸送はどうしていたのだろうか。断層崖の麓で荷揚げしていたのかな。
熊本で、こういう視点をどう、応用できるか。熊本城下町が基本、扇状地で平らなだけに。