- 作者: 笹本祐一,鈴木雅久
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/03/19
- メディア: 新書
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さらには、クラッキングによる妨害で、二番手を進んでいたローリング・プレンティが、エンジン爆発に生命維持装置停止。これに加えて、彗星の残りかすの宇宙塵に突っ込み、次々と被害を出す出場船。
レースが混迷を極める中、コンパクト・プシキャットは、ローリング・プレンティの救援に乗り出す。
後半は、次々とトラブルに見舞われる波乱万丈の展開。他方で、順調に飛んでいる限りは、航行の大半は、狭い空間に閉じ込められて、暇潰しに苦労する。その中で、地上や他の出走宇宙船の乗組員との交信が、唯一の楽しみになる。
地球とは距離が離れるにつれて、光の速さによる、交信のタイムラグが長くなっていく。逆に、出走宇宙船は、距離が詰まるにつれて、タイムラグが短くなっていく。そこを細かく描いているのが、興味深い。
そういえば、この作品の宇宙船の名前、なんか元ネタがあることを匂わされていたが、検索をかけてようやく分かった。普段は、検索かけるのを忘れてしまうのだよな。「チキチキマシン猛レース」の出走メカの名前から取ってるのか。見たことないので、分からなかった。つーか、90年代にブームだったんか…