「天空の城ラピュタ」、「もののけ姫」、「時をかける少女」などの背景を担当した山本二三氏の展示。背景って、こういう感じなんだな。前景が別のセル画になっていたり、画面に切り取る部分の外側にも、絵が続いていたり。
こういう、背景画が、アニメの中でどう動いていたか、いまいち思い出せないな。最初に挙げた作品は見てるはずなのだが。
絵としてみると、全体的な雰囲気は印象派っぽい感じだけど、輪郭がきっちりとしているあたり、その前のバルビゾン派くらいの風景画って感じがするなあ。空の青さの強調が、印象派っぽい感じを思わせるのかな。
アニメの背景のための「実用」的な絵画ということで、20世紀の「芸術」的絵画のうっとうしさというか、でしゃばり感がなくて、安心して楽しめる感じだった。
図録、欲しかったんだけど、2000円の図録二冊同時購入は無理なので、諦める。