御船町恐竜博物館特別展「ティラノサウルス:進化の謎に迫る」

 ティラノサウルスとその類縁種についての、展示会。なんとか、会期を逃すことなく、行けた。
 ティラノサウルス類の特徴や進化の流れなど。ジュラ紀ユーラシア大陸側で、ティラノサウルス上科の恐竜が出現。この時期には、指が三本あるなど、後のティラノサウルスとは、あまり似ていない生き物だった、と。その後、現在の北アメリカ西部、東側とは浅海で隔てられたララミディア大陸に進出。ララミディアの環境の影響を受けて、大型化の道を歩む。大型化したティラノサウルス類は、再び、アジア方面に進出していく。
 大型化の最初の事例が、今回の展示の目玉の一つ、ライスロナックス・アルゲルテスの全身骨格標本か。レプリカ骨格で、九州では初公開だそうだが。


 ジュラ紀ティラノサウルス類。グアンロンに、ディロン。モフモフでござる。




 大型化のさきがけとなったライスロナックス。





 アルバートサウルスの全身骨格。





 展示室中心部の頭骨コレクション。いろいろといるなあ。あと、長年の圧力で歪んでるのも印象的。有名どころの個体のレプリカが来ているようだが、メモを忘れた。
 しかし、ティラノサウルスは、顎の幅がでかいなあ。これで、噛み砕くわけか。










 スタンの1/6頭骨模型、バラバラモード。ティラノサウルスの頭骨って、ここまで分解できるのか。どこに引っ付くか、分からないパーツもある。



 前半の、ティラノサウルスのいろいろを紹介する部分もおもしろい。病気の跡とか、トリケラトプス仙骨に残る噛み跡とか。骨を噛み砕いて、食べていたって、すごいな。どんな音がしたやら。
 フサフサティラノこと、ユティラヌス。



 トリケラトプスの骨に残る噛み跡。でかい骨から、ごっそり折り取っていくって、さすが。




 めちゃくちゃ小さいティラノサウルスの脳みそ。保存状態が良い頭骨だと、内部に石膏を流し込んで、脳の形を明らかにすることができるそうな。