『世界の傑作機[アンコール版]:フォッケウルフ Fw190』

 先日、ドイツ空軍関係の同人誌を読んで、心の端に残っていたので、書店で見かけて即購入。世界の傑作機シリーズで、第2次大戦中の単座戦闘機の本買ったのは、はじめてかも。やっぱり、レシプロ機は空冷だよねえ。
 武人の蛮用に耐える、頑丈な戦闘機。頑丈さを買われて、襲撃機や爆撃機としても利用された。さらには、液冷エンジンに載せ換えて、高高度性能を向上したD型やTa152へ発展。エンジンが、Bf109とかぶらなかったのも、良かったのだろうなあ。


 連合国側が、空冷型を詳細に分析しているのが興味深い。デビュー当時、スピットファイア5型を圧倒したりしていただけに、重要な研究対象となったのだろうな。戦局が傾いた時期に登場した液冷型は、通り一遍のテストしかしていないのがおもしろい。Fw190は、大抵の西側戦闘機に旋回性能で劣っていたとか、横転性能は良かったとか。


 大戦後半には、Fw190はどのような戦いをしたのだろうか。あとは、ソ連軍の縦深打撃と航空戦力の集中の前に、ドイツ軍戦闘機隊はどのような戦いを行ったのだろうとか。そういうところが気になる。