真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました2 (角川スニーカー文庫)
- 作者: ざっぽん,やすも
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/09/01
- メディア: 文庫
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あいかわらず、リットさんかわいい。
元ツンの今デレデレ、元お姫様って、なかなか属性豊富。
意外と早く、「偽神薬」を巡る事件が解決したな。あと一巻くらい使うかと思っていた。Web版からは、あちこち細かいところを端折って、レッドとリットとの関係に描写を割いている感じだな。ダブルベッド購入のエピソードとか。最終的に、プロポーズに至るまでのステップを、きっちり踏んでいく感じ。つーか、アル君ががいなかったら、二人、本番までなだれ込みそうな形勢だったな。
全巻で匂わされていた、盗賊ギルドの幹部でサウスマーシュ区の顔役ビッグホークの、ゾルタン掌握の陰謀を、レッドとリットで解決。偽神薬で暴走したアデミを生贄に、エリート層とスラム街の対立を煽り、武力掌握するつもりが、二人の介入とアデミ・アルの和解で、阻止される。
そして、その事件が、回りまわって、「勇者」ルーティが「加護」という名の枷から解放される結果を生む。「加護の衝動」で、感情も、感覚も、ロックされてしまうって、ほとんど呪いだよなあ。
次の巻は、ルーティの勇者の加護からの解放編か。
書籍版では、「賢者」アレスのダメッぷり強調されまくっているなあ。「加護」に頼り、真の知恵と実力を身につけることを怠った姿が、過去の回想を通じて描かれる。
つーか、本職の攻撃魔法をどう使うか、戦闘局面での情勢判断もダメダメって、本当にいいところないなあ。
あげくに、ギデオン放逐後のパーティ解体状態の描写も増量。