蝸牛くも『ゴブリンスレイヤー 8』

 女神官ちゃんの成長が、この物語の軸ということなのかな。愛用してきた鎖帷子を盗まれて落胆。それでも、立ち上がって必死に戦う。彼女が、ゴブリンスレイヤーに追いついたときに、どう、関係が変化していくのか。
 一方で、そろそろ、ゴブリンスレイヤー自身も、壁に突き当たりつつある感じではあるな。


 今回は、迷宮アタック。
 「剣の乙女」の依頼によって、都まで護衛を行うことになった一同。賑やかな都の姿に圧倒される。さらには、女神官が、装備を盗難されるアクシデントも。
 その、神官の装備を盗んだのは、お姫様。彼女は、王都の外で、ゴブリンにさらわれる。その救出を、ゴブリンスレイヤー一党が引き受け、死の迷宮に挑むことに。あとは、いつものゴブリンスレイヤーだな。
 親玉と倒したと思ったら、さらに強力な相手が出現してピンチ。残ったゴブリンを相手に、脱出する余力はないと思われたが、間一髪救援が間に合う。剣の乙女も、弱点を弱点と認めつつ、前進する、と。


 裏では、なにやらコズミックホラー風味の存在相手に、勇者が戦ったり。暴れん坊将軍ならぬ、暴れん坊国王が邪神教徒を成敗したり。ちょこちょこ、小ネタが。このあたりの演出は、TRPGっぽいなあ。