齋木伸生『写真集ソミュールのフランス戦車【完全版】』

 なんか指導があるとかでアモバンを半分に減らしたら、眠れない、眠りの質が悪いでひどい目に遭う。日中、頭痛で寝込んでた。というか、この時間になっても、頭が痛い。しかも、この時間に微妙に調子が回復してきたのは、昼夜逆転の兆し。
 とりあえず、今晩は、飲み残しの一錠をフルチャージしよう。


写真集 ソミュールのフランス戦車【完全版】

写真集 ソミュールのフランス戦車【完全版】

 シャール・アット・ソミュール。
 フランスのソミュール戦車博物館が誇る自国戦車のコレクションを紹介。第一次世界大戦のFT戦車やCA1戦車から始まって、大戦末期にパリを奪還した自由フランス軍が国産したARL44戦車まで。久しぶりに図書館から本を借り出すようになった。リハビリと言うことで、写真集の類いから。


 戦間期のフランス戦車、割と好きなんだよな。ソミュアのS35戦車とか、大戦初期の戦車としては、一番好きかもしれん。確かに、一人用砲塔で、車両の指揮から、装填、射撃までやらないといけないというのは一大欠点なんだけど。実際のところ、ユニットレベルでそんなに差が出るものなのかねえ、と。フランスの場合、戦時体制が整わなかったところに問題があったような。


 FT-17、H35、S35、ARL44は、内部の写真も紹介される。どこの国の戦車でも、車体内部の色は白なんだな。FT戦車は、操縦手席がめちゃくちゃ簡素を通り越して、何もない。あるいは、転輪は、車体と直接つながっていないとか。エンジン室との仕切りがない。車長は、ずっと立ったままのようだとか。初期の戦車の居心地悪そうなのがよく見える感じ。あと、車体はリベットじゃなかくて、ボルト留めなのかな。
 S35戦車では、操縦席の横に大量のコード類がのたくっているのが印象に残る。あとは、ハッチの類いの多さとか。そういえば、被弾時に上下車体をつなぐボルトが切れて、車体が分解するとかいう話があるけど、実例はどのくらいあったのだろうか。
 ARL44戦車、本書で初めて知ったのだけど、大戦後期基準の火力と装甲を持っているが、足回りがシャールB1あたりそのままというミスマッチさが、第一印象に来る車両だな。足回りの信頼性や整備性、性能が、足を引っ張ってそうだなあ。50トンという重量も、運用時に持て余しただろうし。あと、展示車両は傷みがかなり激しいなあ。


 歩兵用軽戦車として構想されたR35戦車とH35戦車のシリーズも、なかなか好き。鋳造部品でできていて、微妙な曲線を描く、車体や砲塔、やっぱりいいなあ。


 フランスで最初に構想された戦車であるシュナイダーCA1戦車、似たようなのがイギリスでも構想されていて、断念されているのだよな。やはり、シュナイダー戦車も、超壕能力が不足していたのだろうなあ。装甲はひし形戦車とドッコイドッコイといった感じだけど。


 戦車が動いているところもいいなあ。