熊本の鉱山

 昨日に続いて、熊本の鉱山の話。調べてみると、意外なくらい、あちこちに鉱山があるのだな。いずれも、小規模ではあるが。日本の鉱山の一覧 - Wikipediaを見ると、五木村に6カ所とかなりまとまった数がある。村史の類いをあさったら、情報が出てくるかな。一方で、益城の鉱山が抜けているとか、抜けはけっこうあるようだ。現在では採掘されなくなったが、石綿が、松橋を中心に採掘されていたなんてのも思い出したので、その情報も。
 鉱業関連では、砕石業もあるけど、それに注目した情報はどのくらいあるのだろうか。


 ここからも、鉱山名の情報が拾える。
413828.web.fc2.com

球磨郡の鉱山

小松裕「『近代』の“縮図”球磨郡深田銅山の歴史:鉱毒問題から朝鮮人労働まで
 とりあえず、最初のほうだけ読んだ。近代的な操業を行うには、規模が小さかったのかな。需要が激増する戦時中には、採掘が試みられるようだが。
 早い段階から、鉱毒の被害が大きかったとか、第二次世界大戦のときの朝鮮人労働者問題とか。
www.dl.ndl.go.jp

益城城山銅山

 益城金山川沿いにも、鉱山が存在。なんか、森に沈んでいるそうだが。金山川に、灰床と、いかにもって地名があるんだよな。
blog.kyushu-heritage.jp
ameblo.jp

松橋の石綿鉱山

 松橋に、石綿鉱山があって、今も石綿健康被害がそれなりに存在するという話は以前から知っていたが、鉱山関連ということで改めて検索してみた。意外と、情報ないな。これも、地方史や行政資料を漁ったほうがいいか。経済産業省石綿鉱山採掘跡地等実態調査の結果には、豊福と浦川内に存在したと記載されていて、70年代の航空写真を見ると、確かに、何か採掘しているような状況が見える。他に、八代市と芦北町の境、赤松太郎峠近辺、現在は砕石を取っているらしき場所も、航空写真から痕跡が分かる。


 こちらは、環境省の調査資料。当時の流通状況や参考文献の手掛かりになりそう。
www.env.go.jp