ホムンクルス『求愛エトランゼ』

 なんというか、現時点で満点の作品。
 絵柄、ストーリー、エロの展開、ヒロインのキャラの描き方、どれも、好みにばっちりはまる。いや、何度読んでもいいわあ。


 四番目の作品、「いちごランデヴー」を雑誌で読んで、いいなと思っていたので単行本も購入。
 彼氏が欲しい、ちょろい少女いちごちゃんが、親戚で通っている学校で非常勤講師をやっている紅葉君の泣き付いたら、ズルズルと本番に引き込まれるお話。無茶苦茶ちょろくて、これはからかいたくなるなあといういちごちゃんが、かわいい。先生と生徒という立場はどうしてもあるけど、大事にしているよ的なラストが印象的。そのあとで、しっかりいじっているのだがw


 印象に残るのは、表紙のメイドさんな逢瀬ちゃんがヒロインの「Yes,My Darling」、裏表紙のいたずらっぽい表情が魅力の倉賀野弥生さんがヒロインの「恋ひ結び奇譚」、ラストのキッツい表情のヒロインの「棘のアトリエ」かな。


 「Yes,My Darling」は、念願の一人暮らしと思ったら、幼馴染の少女とルームシェアをすることになって、という話。互いに想いあっている二人が、一歩を踏み出す。
 しかし、ヒロインの逢瀬ちゃん、金髪メイド幼馴染JKと属性豊富すぎ。「あなたから言ってもらうんだ…って、がんばってきたんだもの」の一言が強烈。かわいすぎる。


 「恋ひ結び奇譚」は、みんなでやった縁結びのおまじないで、互いに、見るとエッチな気分になるようになった常盤と倉賀野のクラスメイト二人。互いに、避けあって、間違いを避けようと合意するが、そのうち、女の子の方が我慢できなくなって。黒スト少女が、それを脱ぐと、やっぱりエロいですね。
 で、いったん、そういう関係になったら、小悪魔になって翻弄してくるのがいいなあ。「付き合うのはダメ。だって…これ以上一緒にいたらずっとエッチしちゃうもの」とか、後日譚でヤキモチ焼かれるのがうれしいとか言ってみたり。裏表紙の表情が、まさに関係を表していて、いいなあ。


 ラストの「棘のアトリエ」は、卒業を控えた主人公が美術部で絵を描いているところに、後輩の少女が、性的に煽ってくるお話。主人公を露骨に嫌っている少女が、ミステリアスに性行為を求めてくる。ラストの表情で、鮮やかに話をひっくり返してくるのがすばらしい。揚羽ちゃん、かわいいよ、揚羽ちゃん。


 ほかに、合コンで一晩契った相手が、実は兄姉の結婚で親戚になる相手であった「Boy meets Girl」、幼な妻との一線を超える「Spring of Wife」あたりが印象的。短髪ヒロインに反応しないあたりが、我ながら露骨な趣味だな。
 あと、巻末の後日譚がすごく良い。過去の作品も買ってみるかなあ。