御船城跡の石碑類は、過去に取り上げているか、でなければ碑文の判読が難しいものばかり。で、ふと水盤の碑文を見ると、江戸時代に遡るものだったのでメモ。城山天満宮が江戸時代に遡るのか、よその水盤がここに運ばれたのかはよく分からない。
嘉永5(1852)年の銘が入っている。
この水盤は、御船町の有力商人の寄付によって作られたもののようだが、名前が刻まれた6軒の商家のうち、「油屋」が4つを占めるのが興味深い。のれん分けしたグループだったのだろうか、上油屋、角油屋、新油屋、油屋出店とある。他は、小嶋屋と酒井屋。
正面。
水盤
右側面。
嘉永五壬子仲春
上油屋
小嶋屋
角油屋
新油屋
油屋出店
酒井屋