- 作者: なもり
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2019/09/27
- メディア: コミック
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5組のカップルのそれぞれを描いた掌品たち。それぞれの関係性に多様性があるのがおもしろい。前半の爽やかな青春な話に比べると、後半はサイコな雰囲気。
相互に関係が無いようなので、前巻がなくても楽しめる。
個人的には、前半の、1話「あゆみと美咲の場合」、3話「志保と佳奈子の場合」が好きだな。爽やか系のエピソード。
前者、あゆみと美咲のエピソードは、強気後輩ちゃん受けで、天然先輩攻めといった感じなのかねえ。最初、後輩からどうして自分を見つめているのか問い詰められるところから始まって、好みだけど諦めようとしたら、今度は後輩ちゃんが寄ってきて。
「目が合う」ということは、後輩ちゃんも見ていたということ。実は、その時点で、後輩ちゃんも恋の沼地に足を取られていたのか。気づいた瞬間の表情が良いですね。
後者は、もともとべたべたスキンシップ過剰な親友が、「恋人」に変わる時。距離感に混乱する二人。雨降って地固まるというか、周りがどう思おうが、二人の心の中は変わりないというか。
「誤解されるのが怖い」というのは、常につきまとう問題だよなあ。
後半2編は、ちょっとサイコ風味。
「恵真と翠の場合」は、明るい親友が引っ込み思案の娘を守っているのかと思ったら、実はという。「隷属の首輪」かあ。つけさせる方と考えると、グッとくるものが。
「夏樹と梨花の場合」、見事に叙述トリックに引っかかってしまった。これさあw