「モーレツ宇宙海賊」1~6話上映会 - 2019/11/18 23:00開始 - ニコニコ生放送

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 つかみが非常に良い作品。前回の一挙放送から時間が経って、内容をほどよく忘れていて、楽しめた。オデット2世の航海のラストは、ああいう形だったか。


 基本的には、自分が海賊船の船長候補であると知らされ、一騒ぎ起きて海賊になることを決心。海賊界にデビューするまで。導入のパート。
 海賊と無縁に育ってきた茉莉香だが、元海賊の母親、梨理香の薫陶もあって、決断力に優れた娘。トラブルがあったとき、大胆な決断で、危機に乗り込んでいく。大胆さが、海賊船長の資質か。


 普通に高校生活を送っていた主人公加藤茉莉香は、突然、父親の急死とそれに伴って私掠免状を持つ海賊船、弁天丸の船長になるように要請される。私掠免状は、艦長の実の子供じゃないと引き継げない。父親は死んでいると聞かされていた茉莉香は、とりあえず、保留にして日常生活を続けようとするが、いろいろと、ちょっかいを出してくる連中が現れる。
 さらには、夏休み冒頭、ヨット部の練習船オデット2世での練習航海に出かけるが、怪しい影が見え隠れして。


 ヨット部の部長、ジェニー・ドリトルさんのノリの良さがいいなあ。茉莉香が船長候補であることも掴んでいて、荒事にも動じない。さすがに、丸腰のオデット2世で、ビーム攻撃を食らったときには、焦っていたようだが。彼女を筆頭に、凄腕ハッカーだのなんだの札付きの連中が揃うオデット2世の練習航海は、平穏に進むはずもなく。
 先生に内緒で、高校生だけでドンパチ。
 準備中の段階から、ライトニング11なる怪しい船にクラッキングをかけられ、航海中も、通信妨害に、幽霊船の登場。人目の少なくなる砂明星接近時に襲撃をかけられると予測した茉莉香は、クラッキング時に罠をしかけ、待ち伏せることに。
 電子戦で圧倒的に負けたライトニング11の連中も、さすがに、システムを掌握される前にシステムを落として、全マニュアル運行。さらに、目視照準でビームを撃つ根性はさすが。しかし、太陽光帆船の反射鏡を制御しての、ソーラーレイの反撃を喰らい、さらには、弁天丸・バルバルーサの海賊船二隻の攻撃を食らって沈黙。
 ここいらの、雰囲気、すごくいい。


 しかし、茉莉香たちが通う白鳳女学院、怪しげな学校だなあ。中学の時に摘発されたことのある凄腕ハッカーだの、いろいろと曰くありげなお嬢様だの、海賊船長候補だの、訳ありの生徒多すぎ。さらに、ヨット部の練習船、オデット2世は、元は独立戦争時の仮装巡洋艦、私掠船免状を与えられた7隻の海賊船、オリジナルセブンの1隻、白鳥号の後身。
 うさんくさすぎる。
 ヨット部の部員も歴代、船長室に盗聴器を仕掛けるとか、なかなかアレな連中のようだし。


 1話後半、バイト先の喫茶店で一悶着のシーンがおもしろい。茉莉香ファンクラブの皆さん。
 サイボーグのモノクルに「うまい」と表示されるところが、すんごくいいなあw


 第六話からは、海賊船弁天丸の船長に。
 海賊デビュー。夏休みを満喫するはずが、引っ張り出されて、事務手続きに猛訓練。50日以内に海賊行為をしないと失効しちゃう。夏休み中に仕事が出来るように、厳しい訓練。精神的ケアに、チアキちゃん招聘。卒なく訓練をこなしていくが、実戦の混沌のなかではそれを超えたものを掴まなければならない。
 新兵は、初陣を生き延びるのが難しい。伝統芸能的なやらせ襲撃がメインとはいえ、激しい戦闘もあり得るのが海賊のお仕事。
 で、豪華客船プリンセス・アプリコット号をやらせ襲撃。もう、伝統芸能で、襲撃があると「運が良い」とか言っちゃうレベルなのが。クルーの方も準備万端。
 最初、棒読みでめちゃくちゃ笑われているところから、だんだん、茉莉香がノリノリになってくるのがおもしろい。そして、常連の乗客は、ヤンヤヤンヤと拍手喝采。完全にアトラクションだなあw


 太陽光を浴びたオデット2世、美しい。プラモ欲しい。