青橋由高『生徒会長・愛ヶ淵愛理はマゾられたい:Mな幼なじみと特別補習』

 才色兼備の生徒会長、愛ヶ淵愛理は、周囲から完璧超人と思われているが、実は秘密があった。実は、幼なじみの蓮のフォローがないと、失敗しまくるポンコツキャラだった。短期留学から帰ってきた蓮に、フォローを要求する愛理。それに、代価を要求したら、いろいろとエスカレートしていって。
 ヒロインの属性の豊富さがすごい。ツンマゾ、幼なじみ、才色兼備の生徒会長、実はポンコツツインテ。キャラを描く方に紙数を使って、肝心のエロのほうが若干淡泊なのが、欠点かな。タイトルにマゾとある割には、それ系は露出散歩とろうそくプレイくらいだし。いや、ヒロインの愛理さん、かわいいけど。


 しかし、主人公もヒロインも、高性能なカップルだな。なんでも完璧にこなす主人公に、努力すれば高レベルにいけるヒロイン。努力して、ちゃんと結果を出せるあたりが高性能。


 くっつきそうでくっつかない幼なじみカップル、そして鈍感な主人公をひっつけるのに、結構手間がかかっている感じだなあ。ツンデレのめんどくささが、きっちり表現されている感。
 そして、いつの間にかドMに目覚めていたヒロインの要求はだんだんエスカレートしていく。Sのほうがお世話に奔走させられているあたり、逆調教的な要素も強し。