SOW『ワトソン・ザ・リッパー:さる名探偵助手の誰にも話せない過去』

 切り裂きジャックが、いつの間にかワトソン氏に変わっていた。何を言っているのかわからねーと思うが(以下略
 世紀末ロンドンを舞台に、異能者たちが踊る。うん、おもしろかった。大英帝国なら、この位やりかねないよな的な気分もw


 ローマ教皇庁の特務たる「贖罪者」ジェイムズ・H・オーランドは、「アニー・マーガレットを守れ」という命令を受け、ロンドンのスラム街ホワイトチャペルのオンボロ教会に送り込まれる。彼女は、ごく普通のスラムの住人であるはずだが、その身辺には、なにやら怪しい気配が。ホワイトチャペルで活動を続ける殺人鬼「切り裂きジャック」の影。マーガレットのお腹の子供は、かなり高位の人物の御落胤で、そちら方面でも怪しい気配が。
 独自調査を続けるオーランドの前に、「悪魔」は現れるわ、蒸気機関の甲冑は襲いかかってくるわ。そして、オンボロ教会を襲う悲劇。そして、見えてくる国家の影。そこから、さらに話は一転して…
 謎と異能バトルが存分楽しめる。悦楽を食い続けないといけない「悪魔」というのも、大変そうだなあ。


 つーか、シャーロック・ホームズって、他の作品で名前出すの駄目なのか。あと、それらしい彼、完全にフェイさんが言うところの「アイツ」なんじゃないの?