『モデルグラフィックス』2019/2号

モデルグラフィックス 2019年 02 月号 [雑誌]

モデルグラフィックス 2019年 02 月号 [雑誌]

  • 発売日: 2018/12/25
  • メディア: 雑誌
 プラモ熱が上がってきたと同時に、プラモ雑誌のハウツー特集読破も増加。この号は、フィルタリング技法の紹介。
 上に別の色を重ねることで、人間の目に映る情報量を増す。また、印象派以来の彩度が高く明度が低い色を使う技法を模型に応用したもの。
 模型全体のトーンの統一やウェザリングで低下する彩度の付加、自然な影をつける、別パーツ感の演出など、さまざまな目的が存在する、と。
 テーマ柄、戦車を題材とした事例の紹介が多いが、飛行機、キャラクターモデルの事例も紹介。
 航空機はSu-27フランカーのロシアっぽい青系の迷彩色に青色のフィルター。キャラモデルでは、フレームアームズガールの外装メカ増加キャラにバイオレットとか、ガンダムにフィルター・リキッドを使ってみたり。
 戦車系は、三例紹介。最初はSU-122のカラーモジュレーションを落ち着ける事例。続いては、ミグ・ヒメネスの手法。全体に同じ色を重ねるのではなく、部分ごとに変えて、多様性をつける感じの手法。ラストは山下しゅんやによるT-34改造自走砲の作例。それぞれの工夫の具合が興味深い。


 続いては、特集以外の作例。
 キャラモデル系では、アルターボーダーブレイク 強襲兵装クーガー、かっこいい。しかし、値段1万5000円かあ。塗装も雰囲気があっていいなあ。あとは、HGのディジェとか。アーマー裏のディテール追加とかが興味深い。


 スケールキットでは、AFVクラブ1/48サーエゲ、タミヤ1/35シェリダン、ピットロード1/700あさひが興味あり。
 つーか、サーエゲなんて謎の飛行機がキット化されるのか、今時。イラン軍の航空機迷彩、かっこいいなあ。
 シェリダンは、タミヤの新キット。最近、一周回っていいと思えるように。しかし、4200円かあ。
 あさひのキット、バルカンファランクスの造形がすごいなあ。そして、艦橋構造物は一体成型。今時のキットすげえ。

岡田ださく「世界の駄っ作機」

 スウェーデン最初の国産戦闘機、FVM J23を紹介。1923年に試作されたパラソル翼の戦闘機だが、強度不足で空中分解を引き起こす。その後も改良を重ねるのだが、別の部分が壊れる。一部を改設計したら、他のところに強度不足が、ってのはありがちだなあ。

岩重多四郎「世界の舷窓から」

 200回記念ということで、カラーページ。トラック島に沈む愛国丸を大きく扱った番組のリサーチの中で、三井玉造船所から図面のマイクロフィルムが発見され、それをもとにピットロードのキットを最終時に改造。
 一番船報国丸から設計を変更して、商船の時点から、船尾砲座の支筒が組み込まれていたこと。倉口のレイアウト変更などが紹介される。

伊藤霊一「Let's Tryビギナーズ」

 F91に登場したモビルスーツデナン・ゾンの徹底改造記事の締めくくり。こういうのをやっていると知っていたら、連続で買ったのに。ミスった。
 本にはまとまっていないだろうなあ。まとまったらまとまったで、大日本絵画の本は高いし…