GAO(政府監査院)により製作された、実戦におけるブラッドレー歩兵/騎兵戦闘車の評価があったので和訳してみます。
— くまさん (@DisDuckAintFree) 2020年5月27日
湾岸戦争でブラッドレーが現場でどのような評価をされていたのか、一緒に見ていきましょう。 pic.twitter.com/3hOJUoIKcf
GAOによる湾岸戦争でのブラッドレーの評価。
十分な信頼性を発揮したが、細かいところで不具合がいろいろと。砂塵は米軍にとっても大変だったようだ。弾切れを嫌って、弾庫以外にも弾薬を搭載するってのは、湾岸戦争での米軍でも同様か。照準装置の能力不足やTOWは誘導の間無防備になってしまう問題。
機動力は十分だったものの、バックするときの最大速度が不足で、エイブラムスに置いて行かれてしまうこともあったとか。
ブラッドレーFVに続き、GAO(米国政府監査院)による湾岸戦争におけるM1 エイブラムスの評価を和訳してみます。
— くまさん (@DisDuckAintFree) 2020年5月29日
イラクの機甲部隊を叩きのめし、神話を作り上げたエイブラムスが現場からどう評価されていたのか見ていきましょう。 pic.twitter.com/RffIdYKm6i
GAOのエイブラムス評価。
攻防走、すべてで満足すべき性能を発揮した。しかし、サーマルサイトの性能不足から遠距離での敵味方識別が困難で、友軍の誤射が多発。高倍率化、IFFの必要、車長専用のサーマルサイトとハンターキラー能力の付加が求められた。
あとは、燃費の悪さと砂塵の吸い込みが問題だった。止まっていても、巡航時と燃費が変わらないって、ただでさえ大食らいのガスタービンエンジン搭載の車両にとってはキツいなあ。それで、APUが尾部に搭載されるようになったのか。あとは、エンジン管理コンピュータの搭載とか。
無敵戦車も、砂には苦労した。フィルターが目詰まりして定期的に清掃することになったとか、フィルターを通り越した砂塵でタービンブレードが傷んだとか。空気を大量に吸い込むガスタービンエンジンの弱点だわなあ。
エイブラムス用のドナルドソン社製V-packエアフィルター。プリクリーナーで大きな異物を取り除かれたた空気は3枚並んだコイツを通ってエンジンとオイルクーラーに供給されます。
— くまさん (@DisDuckAintFree) 2019年12月4日
とりあえずデカイ pic.twitter.com/04qK3GJgQ1
エイブラムスのエアフィルター。でかい。
湾岸戦争においてM1エイブラムスは「激しく砂塵の舞う砂漠の戦いで熱映像装置(サーマルサイト)が十分動作しなかったために同士討ちが多発した。」
— くまさん (@DisDuckAintFree) 2020年7月10日
この文はWikipediaを筆頭に様々な場で語られ、ご存知の方も多いはず。(続く pic.twitter.com/4914hHK89v
湾岸戦争での友軍誤射多発の要因。
闇夜・煤煙により視界不良、敵味方識別装置がなく遠距離では敵味方の識別が困難、車長用サーマルサイトがなく誘導が困難、乗員の疲労といった要因に、闇夜で隊列からはぐれたり、負傷者救助のために止まった車両が敵戦車と誤解された、と。
で、イラク戦争の時には、あの目立つ反射板が設置されたわけね。あれは、敵からも分かりやすいと思うが…
T-15 HIFVについて、そのコンセプトから運用まで調べたことをざっくり書きます pic.twitter.com/TujgKRZNeU
— Cypher (@Laurus_nobilis0) 2020年6月28日
ロシアのT-15重歩兵戦闘車のついて。アルマータファミリーの一種か。
ロシアもチェチェン紛争なんかで、横からのRPGや仕掛け爆弾の損害に苦しんだ。で、その回答として作られたのがアルマータファミリー。でも、高価すぎて、全軍配備は無理っぽい。当面はヨーロッパ正面に配備される模様。
共通車体って、逆に効率悪くなりそうだけど…
引き続きチリ軍のレオ2A4CHLについて調べてたけど、チリ向けの仕様はエルビット社製のTadiran通信システムと、海抜4300mでも問題なく行動出来るように特別なターボチャージャーが装備されているとかhttps://t.co/sCcMvxxPfy pic.twitter.com/zD5wundprP
— マクナイト@T-84㌠ (@obiekt219) 2020年7月1日
本当か知らんけど、ペルーにVT-1A戦車が売り込まれてた時に見た記事には、アタカマ砂漠はメチャクチャ過酷な環境なのでAFVの寿命が半分になるみたいなこと書いてあったなぁ。 https://t.co/oYqywWrodS
— mssn65 (@jpg2t785) 2020年7月3日
チリ軍のレオパルド2戦車は、高地戦を考慮して、特別なターボチャージャー装備なのだそうな。高地ってのは、それだけの負担があるのだな。戦車対戦車だと、あの地域では無双できそうな戦力だな。
しかも、アタカマ砂漠はめちゃくちゃ過酷な環境なので、車両の寿命が半分以下に縮むとか。
2011年の米陸軍系の雑誌ですが、低脅威度地帯で車両でパトロールしているときの最大の脅威は、パラシュートつきのロシア製手榴弾RKG-3による、トップアタックだったそうです(上面は装甲が薄い)。ドローンならパラシュート手榴弾より、さらに柔軟な運用が可能になるかも。https://t.co/Jm2XmaT1Rq https://t.co/5zGcySm5k7 pic.twitter.com/BUx8KPEctr
— 洲良はるき (@sulaharuki) 2020年7月5日
ドローンのトップアタックが、戦闘車両への脅威になる、と。パラシュート付き手榴弾なんてあるのか。
で、運用側としては、小隊規模の部隊が飛躍的に広範囲で交戦できるようになるが、一方で情報過多になりがち、と。