『HJ AERO PROFILE 2:Su-27/30/33/34/35 フランカー・プロファイル写真集』

 Su-27フランカーとその発展型の塗装とマーキングを写真とイラストで紹介する本。Su-27、Mig-29は、本当に美しいよねえ。好きな飛行機。
 写真で見ると、光の関係で、同系統の色でもかなり違って見える。


 ロシア軍機、ライトブルーとブルー、グレーって、新品だと割に派手だけど、あれ、どういう想定に基づいての迷彩塗装なんだろう。日本のF-2なんかは海上で作戦するから青色迷彩なわけだが。あれで、目立たないのだろうか。退色すると色が落ち着くから、そういう想定なのかねえ。
 ロシア海軍機は尋常なグレー塗装か。


 旧ソ連諸国は、ロシアと同じ青系統の三色迷彩が多いが、カザフがグレー塗装、ウズベクがサンド地迷彩。アフリカはなかなかおもしろい迷彩をしている。アンゴラのサンド・緑・茶の三色迷彩、エリトリアがグレー地に黄緑色と薄緑の迷彩、ウガンダは茶と緑。エチオピアだけが青系迷彩。つーか、ロシア、エチオピアエリトリアの両方にSu-27売ったんか。中国は、Su-27とそのコピーの殲撃11、15,16系統を運用して、ロシア以外では最大の運用者。あとは、インドがSu-30を270機導入して、大口カスタマー、と。中国、インド、インドネシア、マレーシアと、アジア圏ではグレー系の塗装がメインなのが興味深い。その中で、ベトナムだけは青系三色迷彩とサンド地迷彩。そして、アメリカ大陸ではベネズエラが導入し、アメリカが研究用に数機入手、と。
 しかし、Su-27系統を20機くらい買って運用するのも、それはそれで大変そう。


 好きとか言っておきながら、フランカーシリーズの発展過程をよく知らなかったが、発展経路の整理が付いたのがありがたい。
 まず、基本の防空戦闘機Su-27が開発されて、その復座型からマルチロールファイタータイプのSu-30が開発。Su-33は、艦上機型として、かなり早くから開発が進められていた。そして、27の全般的アップグレードがSu-35。
 Su-34フルバックは、フランカーをベースにした並列復座の爆撃機型。ミラージュ2000とミラージュ2000Nの違いみたいなものか。首が太くて、これはこれでありだな。
 個人的には、カナードは付いてない方がかっこいいなあ。素のSu-27や35あたりが、いいと思います。復座になると、機首部上面が丸く盛り上がるのもいいなあ。