『HJ AERO PROFILE 1:Mig-29フルクラム・プロファイル写真集』

 Su-27に続いて、二冊目借りてきた。
 Su-27が長身のグラマーだとするならば、Mig-29はトランジスタ・グラマーといったところだろうか。F-16級の規模の機体に、流麗な曲線。こちらはこちらで、ぎゅっと詰まった感がかわいい飛行機。
 東欧圏や東南アジア、中東、アフリカなどに広く輸出されているけど、2010年代に、新品の機体を導入したのってミャンマーとインド海軍くらいかな。本当に、Mig-29売れてないんだな。維持費がかさむとよく言われるが、どこが金食い虫なのだろうか。航続距離が短いとは言われるけど。ユーロファイターやラファールも双発機だよなあ。
 そもそも、本家のロシアでも、相当数を減らしているのが、将来暗いなあ。
 エリトリアSu-27に一方的に撃墜されているというのが、商売上、ダメージ大きそう。


 フランカーシリーズの基本塗装が青系統なのに対して、こちらはグレーにグリーンないしは二種類のグレー系統を使った、割と尋常な塗装。一方で、ウクライナでオーバーホール受けた期待は青系統迷彩が多いのは、青系の塗料しか在庫していないからかねえ。一機一機、ずいぶん、色が違うのも印象的。
 東ドイツ空軍やチェコスロバキア空軍機には、NATO迷彩みたいな塗装の機体があるけど、これはやっぱり運用される土地を考えてなのだろうか。スロバキア空軍のクラウドカムやデジタル・サンダーといったデジタル迷彩も印象的。
 北朝鮮の昔の、なんかキモい緑系塗装、どうしてその色を選んだ感が…
 チャドやスーダンは茶色系迷彩。以外と、サンド系・ブラウン系の迷彩塗装少ないな。


 大量保有は、ロシアに次いでウクライナベラルーシポーランド、インド、イラン、アルジェリアくらいかな。東ヨーロッパで現在も運用しているスロバキアなどは自前でオーバーホールできるのが強みだな。


 戦争で落とされている機体が多いのも、第四世代戦闘機では珍しい。エリトリアで複数機がSu-27に落とされているのが、互角の条件での「実績」。あとは、コソボ紛争セルビア機が、湾岸戦争イラク機が落とされているが、ここいらは、相手が悪かった感もある。