
色彩・配色・混色: 美しい配色と混色のテクニックをマスターする
- 作者:ベティ・エドワーズ
- 発売日: 2020/01/18
- メディア: 単行本
プラモデルの調色の勉強に借りてきた本だけど、ちょっとガチすぎた。美大の学生が、色彩や調色の技術を身につけるための、実習の教科書らしい。絵の具を調色して、「カラースキャナー」を製作、補色関係や明度、彩度といった色の物差しを身につけ、物を見て、どんな色かを判別できる能力を養い、それを実践していく。これ、独学でやるのは大変そうだなあ。
最初は、「色」についての解説から始まって、テンプレートを使った色相環の作成、同じテンプレートを使った明度環や彩度環の作成。その後、色の使い方を身につけるべく、布や包装紙の模様を模写し、そこに使われている色の補色・対照明度・対照彩度の色を塗っていく実習、静物画によって影やハイライトの識別を身につける、花の静物画から自然の鮮やかな色をどう識別・描いていくかといった実習の紹介。最後に、それぞれの色が「どのような感情を喚起するか」を解説した章からなる。
特に、後半は独習が難しそうだけど、ある程度慣れた人ならそうでもないのかな。
手元にアクリルガッシュのセットがあるんだけど、本書で用意しろと言われている色と名前が違っていて、どう扱っていいのやら。チタニウム・ホワイト、アイボリー・ブラック、カドミウム・イエロー・ペール、カドミウム・オレンジ、カドミウム・レッド・ミディアム、アリザリン・クリムゾン、コバルト・バイオレット、ウルトラマリン・ブルー、パーマネント・グリーンの9色を使うそうだが。
これを独学でやるなら、そもそも、この本を買わないと、慣れていない人ほど時間がかかりそう。半期でやる授業の教科書っぽいし。