ベティ・エドワーズ『色彩・配色・混色:美しい配色と混色のテクニックをマスターする』

 これで、図書館から借りた本もラスト。しかし、こう暑いと図書館に行く来も起きないなあ。34度とかならまだしも、普通に35度超えてきてるし…


 プラモデルの調色の勉強に借りてきた本だけど、ちょっとガチすぎた。美大の学生が、色彩や調色の技術を身につけるための、実習の教科書らしい。絵の具を調色して、「カラースキャナー」を製作、補色関係や明度、彩度といった色の物差しを身につけ、物を見て、どんな色かを判別できる能力を養い、それを実践していく。これ、独学でやるのは大変そうだなあ。


 最初は、「色」についての解説から始まって、テンプレートを使った色相環の作成、同じテンプレートを使った明度環や彩度環の作成。その後、色の使い方を身につけるべく、布や包装紙の模様を模写し、そこに使われている色の補色・対照明度・対照彩度の色を塗っていく実習、静物画によって影やハイライトの識別を身につける、花の静物画から自然の鮮やかな色をどう識別・描いていくかといった実習の紹介。最後に、それぞれの色が「どのような感情を喚起するか」を解説した章からなる。
 特に、後半は独習が難しそうだけど、ある程度慣れた人ならそうでもないのかな。


 手元にアクリルガッシュのセットがあるんだけど、本書で用意しろと言われている色と名前が違っていて、どう扱っていいのやら。チタニウム・ホワイト、アイボリー・ブラック、カドミウム・イエロー・ペール、カドミウム・オレンジ、カドミウム・レッド・ミディアム、アリザリン・クリムゾン、コバルト・バイオレット、ウルトラマリン・ブルー、パーマネント・グリーンの9色を使うそうだが。
 これを独学でやるなら、そもそも、この本を買わないと、慣れていない人ほど時間がかかりそう。半期でやる授業の教科書っぽいし。

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