『モデルグラフィックス』2020/9号

モデルグラフィックス 2020年 09月号

モデルグラフィックス 2020年 09月号

  • 発売日: 2020/07/22
  • メディア: 雑誌
 今号は、「逆襲のシャア」特集。MGユニコーン版リガズィやリカズィ・カスタム、ヤクト・ドーガラー・カイラム、RGνガンダムサザビーの作例。あとは、νガンダムサザビー、リガズィ、ジェガンギラ・ドーガなどのMG、HGUCなどのプロポーション比較。こうしてみると、それぞれの商品ごとに、プロポーションやディテールの解釈が相当に違うのだな。
 あと、RGシリーズも、「逆襲のシャア」登場MSになると、なかなかのお値段。


 個人的には、手足を伸ばして、プロポーションいじるのってどうなんだろうといった気分がある。設定の高さがあるわけだし。あと、RGシリーズは、そもそも、塗装するのも怖いなあ…
 3Dプリントのラー・カイラムが圧巻。


 スケールモデルでは、ジェット黎明期のミグ戦闘機三機種、Mig-15、Mig-17F、Mig-19Sを製作しているのが印象的。2010年代以降に発売された、比較的新しいキットの作例。MiG-19のチッピングなどの使い込まれた感じがいいなあ。


 陸戦系は、ゲッコーモデルのイギリス巡航戦車Mk.2とタミヤのKV-1戦車の二つ。前者は中国人モデラーの作で、ちょうど良い感じのチッピングがかっこいい。後者はタミヤの新製品。転輪や履帯の擦れる部分を銀色にすると、なかなかかっこいいなあ。


 艦船は、艦これ関係で、オランダ軽巡、デ・ロイテル。ジャワ海に消えた子。3Dプリントによるキットを製作。ちょうどいい感じの精密感になっているなあ。一方で、表面処理が大変そう。作例では、積層痕がそのまま残っているけど。


岡部ださく「世界の駄っ作機No.303:SNCAC NC211コルモラン」
 戦後フランスの航空産業復活の一環として開発された輸送機。これの失敗で、ファルマン社、アンリオ社の系譜も、消し飛んじゃった。国営企業ってのはなあ…


岩重多四郎「世界の舷窓から:第119回「エムデン」の巻」
 第一次世界大戦のドイツ小型巡洋艦による通商破壊作戦がテーマ。インド洋方面で大活躍したエムデンだが、一回り大きく、火力も装甲も上回る英軽巡シドニーには手も足も出なかった。
 模型のほうは、カードモデルの紹介。設計して、売る分には小資本でできるけど、作る方は部品点数も、切り出しも大変、と。1/250だから、かなり大きくなるなあ。


片渕須直「色のいろいろ:第4回」
 油絵の具が盛り上げられるのは、バインダーの性質のおかげ、と。
 1930年代の塗料は、植物の繊維を原材料としたニトロセルロースを溶剤に溶かした物だった。また、補助翼など羽布張り部分と軽金属部分では、使っている塗料が違っていた。これらの塗料は、薄く黄色がかかった透明。で、色素を入れると有色の塗料に。
 零戦の羽布張り舵面には、透明・赤褐色・灰緑色・銀色・外面色と五層に重ね塗りされていた。それには、歴史的経緯が反映されているというところで、以下次回。