『HJ AERO PROFILE 4:Mig-21フィッシュベッド・プロファイル写真集』

 市立図書館に入っていた、このシリーズ三冊目。Mig-21の塗装とマーキングを紹介する本。ちょっと、多かったので、かなり端折って読み。


 正直、Mig-21シリーズのサブタイプ、理解できる気がしない。旧ソ連戦闘機、サブタイプ多すぎじゃね。あと、けっこう、長く生産、運用された飛行機なんだな。第三世代ジェット戦闘機、F-4、F-5あたりと一緒だから、長く使われるのも当然か。この世代の戦闘機、けっこう長生きだよなあ。1955年に初飛行して、80年代まで生産が続いたのか。
 最初は、ラッカー溶剤にアルミニウム粉を配合したナチュラル・メタルフィニッシュ、その後、ブラウン系とグリーン系の色による二色から五色程度の迷彩、あるいはライトグレーの制空迷彩になった。しかし、ソ連では塗料の標準化が行われず、工場や基地で色がばらつくそうな。ここいらあたりが、西側との工業力の差って感じだなあ。
 Mig-21シリーズは、モノクロ写真が多く、そうでなくても、デジタルカメラ以前の退色した写真がほとんどなので、色の推測が難しいとか。そりゃそうだろうなあ。


 しかし、Mig-21って、ソ連崩壊後は、旧ソ連領内の諸国では、ほとんど使われていないのだな。防空をメインにした空軍では、そもそも、いらないって事なのかねえ。カザフスタンジョージアアゼルバイジャンあたりが、少数機の運用を21世紀初頭あたりまで続けた程度か。残ったMig-21は中古で売却か、スクラップにされたか。
 冷戦後も使い続けた国といえば、中国、インド、ルーマニアクロアチアのほうが目立つ感じだなあ。アフリカあたりの諸国は、運用していても1スコードロン程度か。あと、北朝鮮はけっこう運用しているのかな。