基本的に、この話、イレイナさんがそっ去りするパターンなのかね。
旅を続けるイレイナは、廃墟と化した国にたどり着く。寒風が吹きすさぶ夕暮れ、次の国に行くのは難しいので、唯一原型を留めていた王宮に緊急避難することにする。そこで、唯一残っていた王女ミラロゼと出会う。
彼女から、夜になると現れる怪物ジャバリエによって国が滅びたこと。そして、その怪物を倒そうとする、彼女の決意を知る。
中盤当りから怪しいなあと思ったら、やっぱり自作自演的なお話だったのね。
ジャバリエを倒すための手伝いとして、巨大落とし穴を掘るイレイナさん。実際の戦闘は避けようとする彼女だったが、結局、ほっとけなくて戦場へ。そこで、真相を知ることになる。
戦闘シーンがかっこいい。というか、ミラロゼさん、強い。
これ、普通に国王に復讐しようと思ったら、できたんじゃないかねえ。わざわざ、国ごと滅ぼさなくても。
つーか、アバンのお話、すっかり忘れてたわw
料理人と恋仲になった王女様。しかし、国王はそれを許さず、料理人を処刑、子供の殺した。それに対して、ミラロゼは、国王を意識を保ったまま怪物に変貌させる呪いをかけ、国民を殺しつくさせる。大切な物を奪われる絶望を味あわせて、殺すことで、復讐を遂げる。巻き込まれた国民がいい面の皮だなあ。ミラロゼさん的には同罪って事なのかねえ。
そして、最後は恋人と子供の幻覚を見ながら幸せに暮らす心が壊れたミラロゼさんを見ながら、そっと去るイレイナ。なかなかの後味の悪さだねえ。こういうの嫌いじゃない。
つーか、これ、貯蔵食糧がなくなったら、民なき国の王女も長く生きられないような…
今週のイレイナさん。表情がかわいいですね。