あfろ『ゆるキャン 11』

 最新刊。リン、なでしこ、綾乃の大井川上流キャンプ。バイク組は酷道険道を走って、車両通行禁止の先の畑薙大吊橋までの大冒険。一方、なでしこは大井川鐵道に乗って、長島ダム下流のキャンプ場へ。夕方に合流して、洋食をテーマにキャンプメシ。洗い物を出さないように工夫するのも、キャンプメシの知恵。
 二日目は寸又峡の吊り橋を渡って、だんだんと下流に戻って、最終的に分散帰宅。電車、浜松からバイク、身延から原付の三人という組み合わせがおもしろいなあ。
 最後は、しみじみとした寂しさもあって。
 そういえば、平坦な道が嫌だと、綾乃が叫んでいたけど、距離的には、国道362号線を走る方が近いようだ。まあ、地形図を見るだけで、酷道と言われるレベルっぽいのが見て取れるけど。


 地理院地図とグーグルマップの両方を見ながら、読み返したけど、大井川上流、なんか地形がおもしろいなあ。折り畳みの電チャリと大井川鐵道を合わせたら、なかなか楽しそう。
 大井川鐵道というと、SLなんかを走らせている鉄道という認識しかなかったけど、走ってるところも凄いんだな。アプト式の鉄道が営業されていたり。なかなか興味深い。千頭駅から先は、もともとは電力会社の専用線だったらしいというのもおもしろい。
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 しかし、富士川といい、大井川といい、中部地方の河川は、やたらと広大な河原に、細い流れがあって、暴れっぷりとか、土砂の供給の多さが見て取れる。だいたい、ここいらの川が流した土砂で、南海トラフは埋まってるわけで。地図を見ていくと、大崩落している斜面がけっこうあるし。大谷崩れは、一山隣の安倍川最上流だけど。


 綾乃とリンが待ち合わせして、なでしこが昼食を取った千頭駅、地図で見ると、貨物駅っぽい雰囲気があるけど、やっぱり貨物専用線があったみたいだな。
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 畑薙湖近く、ヤレヤレ峠とか、ウソッコ沢とか、ちょっとおもしろい地名が多い。前者は地形図に乗ってないけど、小さな鞍部を越えるところかな。
 早川町井川湖を結ぶ山伏峠、安倍川最上流と身延を結ぶ安倍峠、どっちも四輪は通行止めになっているようだ。なんか、マウンテンバイクで、覚悟して突撃すれば通れなくはないというレベルらしいけど。リンのスクーターでは、確実に突破不能だろうなあ。
 地形図を見ていると、なかなか興味深い地形が多い。
 ここいらの蛇行ぶりはすごいなあ。牛の頸と言われる一番狭いところでは、高低差を利用して発電が行われていたとか。



 あとは、かつて蛇行した流路が走っていたけど、川床が下がって取り残された残丘らしき地形がいくつか。支流の川原集落が明瞭だけど、奥泉集落、千頭集落とか。



 あとは、かなり派手に地すべりかなんかがあったらしき場所に立地する集落とか。地名集落とか、どういう経緯でこういう地形ができたか、不思議。


 なでしこがこわがりまくっていたアプトいちしろ駅のそばのトンネル、地図には載ってないなと思ったが、かつての線路トンネルが「ミステリートンネル」として開放されているのか。
 しかし、この顔、なんというかなでしこの顔のほうが怖くないですかw



 畑薙大吊橋行くか行かないかでヤケクソになってるとことから、現物を前にしてビビるリンちゃんがw




 シュラフむしw
 なんか、絵本でこんなの見たことあるw