佐々木倫子『動物のお医者さん 7』

 モモンガの98話とハムテル達がトスカに出演する101話が記憶に残る。


 98話は教授の下に持ち込まれたモモンガを、忠告を聞かずに放して、酷い目に遭うお話。空を飛ぶ系の生物はどうしても軽量化が必要だから、トイレのしつけが難しいのだな。貯めておけない。
 服の上でも、容赦なく垂れ流す。人間に飛びついてくるから、なお始末に負えない、と。

 Youtube上では、フクロモモンガを飼っている人の動画はあるけど、モモンガを飼ってる人の動画はないっぽいなあ。そのフクロモモンガもトイレのしつけは出来なくて、どこでも垂れ流すとか。


 101話はハムテルの母親が主演で出るオペラ、トスカの公演。
 役者の急病、スケジュール遅延、予算不足で次々と起きるトラブル。椅子がなかったり、総督を殺害するためのナイフが忘れられていたり。で、極めつけが息子の同級生を動員した兵士達。最後、恋人が処刑され、トスカ自身も身を投げることになるのだが、その後、兵士が次々と飛び降りていくのがシュールすぎるw



 怒ると静電気で機械を破壊しまくる菱沼さんの静電気体質が明らかになる99話、フロッピーディスクがデカいのが時代だなあ。私は3.5インチしか知らないけど、これ5インチ? 8インチ?
 札幌は80年代には自動改札だったのね。




 犬ぞりレースは3シーズン目。漆原教授の妨害にも負けず、ついに優勝w
 重量物引きに出た犬を逃がしてしまって、プログラムを目一杯遅らせる。時間が押している中、六頭引きに出たハムテルは2頭引きのコースに迷い込んで時間をロスしてしまう。しかし、重量引きで逃げた犬がコース上に出てきて、それを追いかけた結果、好タイムを記録。他の選手が追いつけない中、鍛えられた「プロの犬」を借りてきた漆原教授が大トリ。噂に違わず早かった。しかし、ソリの上に漆原教授の姿はなく…
 振り落とされた漆原教授の姿w



 ミケが西根家に来た経緯を描く92話、犬が苦手な後輩小泉が犬に馴れようと挑戦する93話、アイガモの卵を預かってみんなですり込みしようと頑張るけど教授に持って行かれてしまう94話、卒業した同級生が合宿にやってくる96話、ハムテルが開業獣医師のもとに修行に出かける105話など、円熟の巻。


 93話はドタバタ感がいい。めちゃくちゃ犬が怖い娘が、無理矢理慣れようとする。どうして獣医師になろうとするのかとも言えるし、犬と関わらない仕事もありそうだしw


 卒業した同期生がハムテルの家で合宿をする96話、二階堂が家に帰って、しばらくして来てみたら、めちゃくちゃ廃墟感漂う状況に。二階堂が泣き出すのがなんともw
 引っ越してきた住人に町内会長が廃屋と嘘を教えると、信じられてしまうのがw


 104話は、開業を目指して修行に出かける話。一見、欠点がなさそうな修業先の倉嶋獣医師。しかし、だからこそ不安になるハムテル。午前中は来ないで良いと言われているのはなぜだろうかということで、朝から訪れてみると…
 朝にめちゃくちゃ弱い人かあ。