瀬尾つかさ『ワールド・イズ・コンティニュー 1-2』

 しばらく取り出しにくいところに押し込まれていた本が出てきたので。
 同作者の『スカイ・ワールド』シリーズと世界観を同じくする作品。アリス=波融合体の誕生に伴って誕生した世界の一つ、ということは「大界門」の向こうに行った闘神の使徒たちは、世界どうしの闘争に身を投じたということなのかな。


 召還された「闘神の使徒」たちは、不老不死で、死んでも闘神の神殿で何度でもよみがえる。心が折れた者は、「自壊死」を遂げる。スカイ・ワールドでは制限がかかっていたトライアンドエラーが徹底的にできる。代わりに、システム的な保護が少なくて、めちゃくちゃ痛い、と。


 主人公は、姉のゲームの特性をフルシエラのシステムに嗅ぎ取り、姉の後を追おうと決意する。一巻は、強力なモンスターが徘徊する「贄神の森」で、一気のレベル上昇を目論む主人公は、ヒロイン、ハイシェン・レイと出会い、そして、一つの目安であるレベル100に到達する。パッカパッカ死んで、トライアンドエラーを繰り返すのは正気じゃねーな。


 二巻は、レベル100を達成し、姉の後を追うべく、同じレベル100の仲間集めを行うエピソード。機甲士の姉弟を仲間にする一方、スポンサーの依頼でエリアの解放を目指すが、そこには厄介な巨大蟻の軍団が潜んでいて。
 とりあえず、風羽根さんのコスチュームが露出度高いです。




 しかし、桃子さんの知り合いがいるということは、スカイ・ワールドに引き込まれ、その後はフルシエラに召還される引きのいい人が複数いるってことだよなあ。異世界に関わりやすい特異体質とかあるのかね。