瀬尾つかさ『征王の迷宮塔 1-2』

 これも、久しぶりに出てきたので読破。
 大陸の総力を結集して天界へ向かわんと建設されたバラルの塔。しかし、完成したところで、「神の怒り」を買ってモンスターがあふれ、それより若い者しか超えられない結界が張られてしまう。建築の主任だったアラン・ダレスの一族は、財産を奪われ、追放されてしまう。
 アラン・ダレスの息子、カイルは、カイル・クレイスと姓を改め、聖王家への復讐を目論むが、シウォリの王女ユーフォリアの計略に嵌まり、パートナーとしてバラルの塔に挑むことになってしまう。
 聖王家への復讐を棚上げにして、裏で糸を引いた魔王ウィダルガルネスの討伐を目指すことになる。


 そして、バラルの塔攻略の過程で、徐々に攻略に挑む聖王家の子弟たちと関係を深めていくことになるが…


 2巻は魔王ウィダルガルネスを封印したその後。カイルとユーフォリアを含む探索者たちは強固な組織を作り、バラルの塔の最上層へと王手をかける。しかし、最上階に白い肌の男が立ちはだかり、モンスターがあふれ出す。
 塔の中に居残った者たちと脱出した者は分断されるが、改めて攻勢にでて。


 2巻でほどよく世界の情報も提示された作品だな。