蝸牛くも『ゴブリンスレイヤー 11』

 ゴブリンスレイヤー、砂漠の国へ。
 令嬢剣士改め女商人の依頼を受けて、彼女の護衛という名目で、東の国境付近のゴブリン増加の原因と思われる隣国の調査に赴く一同。しかし、入国早々から次々とトラブルに巻き込まれる。兵士が盗賊をやっていて捕まりかける。さらに、ゴブリンの集団に追いかけられ、全滅させるも、通常のルートから外れてしまう。そして、たどり着いた集落は人が全員死んでいて、さらに、砂嵐に吹き込められてしまう。
 蟲人のマンタ漁集団に助けられ、宰相が権力を握っている政治状況や、ゴブリンを利用していることを教えられる。


 都に着いた一同は、情報を集め、ゴブリンを養っている拠点の城塞の存在を探り出す。女商人が正面から乗り込み、薬品で警備の兵を人事不省に陥らせる一方、ゴブリンスレイヤーたちは牢の入り口から潜入し、囚われていた女性を救出。ゴブリンと砦の兵士をかち合わせている間に、サンドマンタの群れを呼び寄せ、城塞ごと破壊。えげつないなあw


 脱出に成功して、避難場所で一息を付いたのもつかの間、逃げ出したゴブリンがたたき起こしてしまったレッドドラゴンと、消耗した状態で対峙する羽目に。圧倒的な防御力で攻撃が通用しないが、背中で騒いでいるゴブリンを倒して、ドラゴンを眠らせ、とりあえず退けることには成功する。


 お土産がラクダに、ドラゴンの鱗というのが、ゴブリンスレイヤーの限界かw


 前巻に出てきたシャドウランナー、ゴブスレ一行と平行するように活動しているけど、作者、こういうのが好みなんだろうなあ。