月夜涙『回復術士のやり直し:即死魔法とスキルコピーの超越ヒール 9』

 最終回でエピローグ的な巻なのかと思ったら、まだ続くのね。これ、どこまで続くんだろう。
 つーか、なにやら新キャラが出てきて、心当たりのない弾圧を加えているから反乱を起こすって、なんかブレットを含む動きの黒幕でもいるのかねえ。そういえば、ブレットに「黒い力」を注いだの、その後全然出てこないし、怪しいなあ。


 戦後処理編。
 前代のジオラル王の暴走、そして「ジオラル王国の勇者」ブレットの世界征服未遂で内外ともに決定的に失墜してしまったジオラル王国。それと心中する気はさらさらないケヤルガたちは、見せかけのクーデターでジオラル王国を倒し、「パナケイア王国」に看板を掛け替え。
 その後の国際会議では、グランバッハ帝国跡地の権益を、別の国であると辞退して既成事実を作り、賠償責任を回避。ついでに、議長国であるスコーデリア皇国の聖帝を失墜させる。人間至上主義で魔族との戦争を推進し、かつケヤルの生まれ故郷を異端認定して滅ぼしたファラン教の本拠への復讐を兼ねて。
 そして、魔族との同盟のお披露目。


 一通りの外交日程をこなしたケヤルは、後を女性陣に任せて魔族領域に赴く。
 再び発生した反乱を潰すべく、魔王直属騎士として活動を始めようとした矢先、その反乱の一翼を担っていた鉄猪族の族長から、本拠地を赤竜人族に占拠され、一族のためにやむなく従っていたことを明かされる。
 ケヤルは、赤竜人族の奉仕種族である黒亜竜族に化け、赤竜人族が占拠している鉄猪族の里に乗り込む。有力者を籠絡し、黒幕に近づこうとするが、赤竜人族側が迫害されていると言いだして…


 続巻は今年の夏発売という話だが、音沙汰ないな。