鳥羽徹『天才王子の赤字国家再生術:そうだ、売国しよう 1-7』

 先月読んだラノベの読書ノートが溜まったまま一月。片付かないので、今回は既読分はひとまとめでお片付け。
 大陸の最北端、耕地も人口も少なく、交通の要衝からは外れた弱小国ナトラ。王が病臥し、弱冠16歳のウェインが折衝となった。次代の名君と期待される彼は、しかし、ナトラの将来を見限って、帝国に穏便に併合され、悠々自適名生活を送ることを臨んでいた。
 しかし、帝国皇帝の死、隣国マーデンとの戦争の勝利から始まって、転がるようにナトラの国威とウェインの名声は拡大していくことになる。
 東側では帝国の皇位継承の内紛に巻き込まれて、次々と騒ぎに関与することになる。一方、西側では次々と戦争。つーか、選聖侯連中、みんな壊れすぎだろう。


 腹心の少女、フラム人のニニムが絡むと沸点が低くなりまくる。大陸の西側ではフラム人は差別の対象とは言え、誹られて選聖侯を暗殺とか、なかなか派手だなあ。