幌田『またぞろ 1』

 キャラのバランスがいいなあ。留年生3人+留年候補1人。ポンコツ主人公に、人当たりの良い世話焼きに、ちょっと人が悪く楽しんでる娘に。


 留年生3人が同じクラスに集められ、もう一度の高校1年生活を送るお話。
 主人公の穂波殊がポンコツ過ぎてかわいい。ほとんど介護されているレベル。こじらせっぷりが見ていて楽しい。しかし、入学式から、早速、寝坊して出席してないのがすごいなあ。
 いや、クラスメイトが自滅していったら、そりゃ、気にはなるわな。そして、翌年ちゃんと学校来ているなら応援するだろ。
 ラストで、幼なじみかつ前介護役の麻里矢登場。動揺する殊。そりゃ、自立するために会わないといったのに、あっさり留年していたら、合わす顔ないよなあ。なんか、モラハラ系というか、ダメにする系の気配もあるが…


 脇を固めるは、病気で留年した詩季さん。殊ちゃんの介護役、聖女。学生で写真家にして留年生組を眺めて楽しんでる巴。新入生で午前中遅刻しまくりの楓の3人。つーか、楓、今までよく生きてこれたなあ。つーか、巴と楓の出会いもナゾだ。


 殊ちゃん、ポンコツかわいい。





 巴のこの表情もいいなあ。