鷹取ゆう『ただいま収蔵品整理中!:学芸員さんの細かすぎる日常』

 廃校を利用した民俗資料収蔵庫で、資料整理のアルバイトをすることになった主人公。そこは濃いメンツが揃った場所で。
 つーか、実は怖い民俗資料整理って感じだなあ。身代札が良く割れるとか、気になる。「異聞」のほうは、完全に博物館の怪談という感じだ。仕事している人はあんまり気にしてなくても、絵にすると、なかなか…


 文化財の収蔵を目的とした建物ではないと、虫などが入ってきて、管理の手間が増える。あとは、メンテが追いついてない建物は大変とか。予算とかで、正職員はストレスがマッハっぽいなあ。
 学芸員の資格は持っていて、ちょっとだけ関わりがあるけど、民具系は関わっていないや。
 重い物を動かしたこともあるけど、あれだけ怪力の人が居れば楽だったろうなあ。


 昔の資料の管理がいい加減とかあるあるっぽいなあ。デジタルデータに入力も大変なんだよなあ。


 文化財に危害を加える害虫の話に、展覧会の準備、新しい収蔵庫の準備なども印象深い。梱包、大変そうだなあ。収蔵品の処分って、そういうことするところあるんだ…
 巻末の民具実測図の描き方も興味深い。プロの仕事なんだな。