くまもと文学・歴史館「アーカイブズに見るくまもと20:生誕100年 児童文学作家竹崎有斐/地租改正150年 年貢から税金へ」

 第一展示室がメンテナンス中ということで、かなり小規模な展示。前者が13点、後者が7点の展示。


 前半、竹崎有斐は熊本出身の児童文学作家。実学党で著名な竹崎茶堂、矢島四姉妹の竹崎順子夫妻のひ孫世代に当たるそうな。「とっぽい男 曾祖父茶堂のこと」という原稿が展示してあったが、なんかいろいろと聞かされて嫌になっていた感じが印象深い。
 あとは、島崎方面に住んでいたとかで、そこから『石切り山の人びと』が発想されたとか。


 後者は、地租改正の経緯や反応に関連する史料を展示。
 増税につながるのではないかと、相当に警戒され、制度導入に苦労したことが分かる。実際、経費方面をつつく一揆は起きていたようだ。すったもんだで、導入が数年遅れた。あとは、壬申地券とか、地券現物とか。裏に所有者変更時の書き換え欄もあって、土地の売買、質入れの経緯が残る、と。
 「地租改地引絵図」が興味深い。どの程度残っているのだろうか。