当麻リコ『浮気されて婚約破棄したので、隣国の王子様と幸せになります』

 婚約破棄された令嬢が、正体を知らず国外の王子様と密会(酒盛り)を繰り返して、ゴールインするお話。ミシェルさんが酒豪すぎるw
 ウェブで連載されていた小説からは、ずいぶんと再構成された感じかな。後半の後日譚は、書き下ろし。


 猫をかぶって、淑女として小さくなって生きていた主人公ミシェル。花嫁修業で婚約者の屋敷にいる時、浮気相手と同衾しているのを発見し、そもそも、本命との関係を隠すための相手であることを聞きつけてしまう。相手の父公爵という証人も得て、さっくりと関係を切る。
 その後、自邸の裏手で一人やけ酒をしていたら、そこに父公爵の客人ヴィンセントが現れる。強引に酒宴に引き込んで、意気投合する二人。こっそり開く裏庭の酒宴を繰り返して、関係を深めていく。4度目の酒宴でプロポーズ。
 ヴィンセントが、ミシェルの元婚約者の浮気相手、リンダの婚約者だったという「実は」の関係がおもしろい。
 その後、しばらくの音信不通の期間を経て、夜会でヴィンセントが隣国の第15王子であることが判明。元婚約者勢とのいざこざの後で、告白からの実家からのお許しと浮気勢のざまぁのお話で終了。
 ミシェルとヴィンセントの掛け合いが楽しい一作。


 「淑女」が分からなくて学園時代はコミュ障だったエピソードや夜会での友人作りのエピソードは、新たに付け加えられたものかな。
 仲の良い友達ができて、お茶会の最中にヴィンセントがのこのこやってきて餌食になったり。むしろ、本編後の友達勢の活躍が印象的。


 番外編2本目は、レミルトンに渡ってのヴィンセントの父親へのあいさつや市場巡りデートなど。ヴィンセントの思いとか、家庭環境とか、お仕事とかが描写。
 お酒が入ってない時のミシェルが、恥ずかしがるのがかわいいw