つくも茄子『政略より愛を選んだ結婚:後悔は十年後にやってきた。』

 おー、後半のエグいところもほぼそのままの模様。全体的な構成はあんまりいじってない?
 最愛を汚された国王陛下の復讐がなんとも。


 誰もが認める才女の侯爵令嬢セーラを婚約破棄して、かわいらしい男爵令嬢サリーを選んだ王太子。最初は愛に酔っていた彼も、だんだんとその熱が冷めてきて。いろいろと自分の足元が分かっていなかった男が没落していくお話。「優秀な王子」と言われていたけど、実は婚約者におんぶに抱っこされてたんじゃ。最初の方もそうだけど、男爵に転落してからのサイコパスぶりがなかなか酷い。窮したとは言え、奴隷商売に深入りとか、美容整形の副作用が出た妻を放置して衰弱死させたり。
 あと、娘のリリアナのモンスターぶりが…


 恋に溺れた王太子と増長したサリーに煽られて、調子に乗った下位貴族のクラスメイトが、上位貴族にケンカを売って、卒業後にほとんどが転落。しかも、それを平然と見捨てる夫妻のエグさ。疫病神呼ばわりされるのも宜なるかな
 自分はサリーとの婚約のために奔走している間に、権限を削られまくったり。しかも、男爵令嬢出身の王太子妃は教育が進まず、かんしゃくを起こすだけ。だんだん冷たくなる周囲の視線。


 一方、セーラは、公爵と結婚して大活躍。しかも、その相手が、実は国王の隠し子で、最終的に王妃に。


 大国の皇太子の婚約者となったセーラの娘を汚そうと企んだリリアナの暴走から、一気に転落していく王妃と王太子一家。隣国の王女だった王妃は、冷害で困窮していた事につけ込んで無理矢理娶らせた。その後、もともとの婚約者であった公爵令嬢を襲わせ、衰弱死に至らせる。そこから、国王の王妃と隣国に対する復讐がはじまる。隣国チェスター王国の叩き潰されぷりが恐ろしい。周辺国も含めて、どこまで恨みを買っていたのか…
 王太子は、崩壊したチェスター王国の国境地帯の男爵に。交易で食べていたのに、その権限を奪われて困窮。その中で、チェスター王国の人間を奴隷として売却するようになり、その対象が無制限に広がって、最終的には公開処刑に。その間に、サリーは美容整形の副作用による顔面崩壊からの衰弱死。それでも、実は一番マシな死に方だったのではないか。
 リリアナと王妃は…