24年7月に読んだなろう小説

パン屋『麦の家』~女主人ベルの秘密と美味しい話~
 悪役令嬢として断罪されたのを契機に、国を飛び出して、ふわふわパンのお店を営むベル。常連となった騎士団長と徐々に恋仲になっていくお話。どちらも信頼を裏切られたという過去があり、恋に及び腰で、周囲がヤキモキしまくる。
 最終的にベルは大叔母の養女となって貴族に返り咲きか。というか、元婚約者がおバカすぎて…


転生悪役令嬢の犬
 レティシアさん、やりたい放題しすぎでしょw
 ドSな悪役令嬢による逆ハー展開。というか、攻略対象者を片っ端から「犬」にしている感が。一話のラスト近くのいたたまれない感じがw


酒の席での戯言ですのよ。
 大酒を飲み、主人公リディアを貶め、あげくに情報を漏らしまくっていた婚約者を排除して、昔からの側近ロイを夫に。
 リディアさん、いろいろとトラブルに巻き込まれますなあ。領地に戻れば事業のパートナーが騒ぎ立てるのを叩き潰したり、屋敷を全面ガラス張りにしようと目論んだり、聖女が逃げ込んできて王子が押しかけてきたり、ロイの実家の男爵家のもめ事に首を突っ込んだり。リディアさん、暴走キャラなのね。
 そして、なかなか側近と主人という関係から踏み出せない二人。最終的に、リディアが強引に近づく感じか。


幸福を呼ぶお姫様と森の魔王~異世界に行った私の帰りを10年間待っていた魔王公爵からの愛が重すぎる~
 両親が亡くなって天涯孤独になった主人公セリカは、両親が遺した絵本を手に取ったところで、異世界に飛ばされてしまう。そこで出会った「魔王様」が優しくて…
 元はそちらの世界の出身とか、王女さまがもっとヤバかったとか。


どうか聖女様。この国を滅ぼさないで下さい。(セイラ編)
 虐待された聖女セイラが、絶望して国を滅ぼそうとした時、神殿から彼女を連れ出し、罪のない人を殺してはいけないと悟らせた「魔族」。彼が、実は魔族ではないことに気付いて…


どうか聖女様。この国を滅ぼさないで下さい。(フィーネ編)
 200年前に殺された聖女の生まれ変わりに「滅ぼさないで」と言おうと思ったら、自分の方が危険人物だったお話w


悪役令嬢はスローライフをエンジョイしたい! ダンジョンは美味しい野菜の宝庫です
 ダンジョン踏破型RPG恋愛シミュレーションの悪役令嬢兼ラスボスに転生したシルヴァーナ。そのポテンシャルを活かして、王妃教育のかたわらS級冒険者としても活躍していた彼女は、婚約破棄を契機に田舎町にすっこんで悠々自適の生活をすることに。しかし、そこに監視すると第二王子が押しかけてくるようになって、徐々に関係が進んで…
 主人公シルヴァーナのチートな強さがなんとも。ピンチらしいピンチがないという。
 婚約破棄した王子が実は魔族に乗っ取られかけていたり、誘拐された「ヒロイン」を回収に隣国の後宮に潜入したり。


前世は思い出しません!
 ヒロインが、もう気持ちいいくらいにフラグをバッキバキに折って、モブと結ばれるお話。ノーマルエンドかw
 必死にくっつけようとする転生悪役令嬢さんの心労いかばかりか。最終的に王太子に捕まるパターンw


「夫婦にはなれないけど、家族にはなれると思っていた」
 進級パーティで婚約破棄されたが、魅了の被害者ということで謝ったら許そうと考えていたら、「ヒロイン」を身請けする金を出して愛人として囲うことを許可しろと言いだして。結局、「ヒロイン」とその取り巻き連中は破滅することに。取り巻き連中の婚約者は隣国に留学することに。そこで、お菓子と手芸の才能を開花させた主人公は、元婚約者の兄と再会し、だんだんと仲を育んでいくことに。
 王太子は完全に転生者だなあ。そして、アホだったリックも辺境で助けられて、更生の道を歩むことに。デルミーラが割と諸悪の根源という感じだなあ。
 これ、短編のそれぞれ別の人と結婚する世界線だと、リックと男爵領の人々搾取されっぱなしなのかなあ。


結婚相手が見つからないので家を出ます~気づけばなぜか麗しき公爵様の婚約者(仮)になっていました~
 外堀埋めまくっていたのに、サクッと本人に逃げられてしまった伯爵令息…
 結婚相手ができないので、相続を諦めて働きに出た主人公レイラ。飛びついた仕事が「婚約者(仮)」。女性嫌いの公爵が、婚約を申し込んできそうな隣国の王女を避けるために、婚約者のふりをするお仕事。接触禁止。
 しかし、庭で不期遭遇したときのレイラの対応に感銘を受けた公爵閣下に好意を寄せられるようになって。最後はちょっと尻切れ感が。レイラが偽装婚約という状況を受け入れられなくなって、逃げ出した、と。最後は公爵様がプロポーズに来て大団円。


俺様竜の受難!? ~竜は人間の娘っ子に翻弄される~
 ツンデレ竜が、自分の心を理解できていなかったために起きた別離というところか。
 盗賊に襲われているところを見かけて、戯れにかみ殺そうとして、番にしてしまったヴィレ。人間と竜の番が住む隠れ処に住むことになったが、責任を自覚させようと引き離したら、ヴィレが誘拐されてしまって、再会に苦労することに。
 一人前の法術士になって自由を得るまで、何年もかかるのか。そこを語るのは、ペース的に難しいかな。波瀾万丈のお話にもできそうだけど。


さようなら、私の白すぎた結婚~契約結婚のキレイな終わらせ方~
 ダブルこじらせのぶつかり合いという感じだな。
 美貌の公爵と貧乏伯爵家出身の公爵夫人は、女避けと援助という利害で結びついた契約夫婦。そもそも喋ることもない関係だったが、突き飛ばされたエルシャを庇った公爵が3年分の記憶を失ったところから関係が動き出す。
 ずっと弟妹の面倒を見てきたから、お世話するのが大好きなエルシャさん。怪我した公爵をお世話したくて辛抱たまらず。一方、公爵閣下リヒターのほうにも守りたいものがあって。
 領地に二人で行ったりしながら、関係を深めていく二人。しかし、王太子から頼まれた極秘任務を巡ってすれ違って…


私は陥れられていたようです
 シレジア子爵家でブラック状態で働いていた聖女ニーナは、婚約破棄されて、ボロボロの状態で下町の宿に滞在することに。そこで、徐々に宿屋の人々や下町の空気に癒やされていって。
 一方、陥れて追い出した聖女クロリスは、力を吸い取って、魅了する能力があって、暴走していく。子爵家は一気に没落状態。
 両者は王宮の夜会で激突して。クロリスの最期がなんとも。クロリスの姉、子供を守る時だけは、力を奪うことを厭わない。で、聖力を封印されたクロリスは漏れ出す生命力を止めることもできず…
 というか、アレフさん序盤以降出てこないと思ったら、いつの間にw


追放された聖女は亡国の夢を見る
 建国時の虐殺で、怨霊を発生させてしまい、それを抑えるために聖女を必要としたグランツランド王国。その当代聖女ソフィアは偽聖女として国外追放されてしまう。アホ王子の色ボケ暴挙かと思われたそれは、先細りになって、ソフィア自身ももってあと数年という瀬戸際の状況で、犠牲者が少なく国を畳むための計画のスタートの合図だった。
 王都中スケルトンまみれで、時間稼ぎに討死目前だった王族と近衛騎士。そこに、ひょっこりとソフィアが戻ってきて、直接怨霊と対話して、交渉成立。ドラゴン信仰の人々の最期の願いであるドラゴンの哺育を請け負うことに。
 国家解体計画に金を使い切って、すかんぴんの新国家かあ…


貴方の子どもじゃありません
 虐げられて、使用人のように扱われているドノバン伯爵家の娘クレア。ある時、義妹が夜会の客に媚薬を盛ったため、助けるために体を差し出して、その後、家出をする。家名を捨てて、宿屋で働いていたら、妊娠が判明。親切な宿屋の女将の手助けを受けてシングルマザーとして生きるクレア。
 コンラッド子爵=王太子に見つかってしまって、最終的に王妃に。
 その間も、前王妃にちょっかいを出されたり、隣国の王子が言い寄ってきたり。カルガナガルの王太子は、有能と評されていても、なんかやらかしそうな人物だな。


「四度目の婚約破棄?妹と弟に婚約者を奪われ行き遅れた私は、年下の美少年公爵令息に溺愛される」
 次々と妹と弟に婚約者を奪われて、婚約破棄4度目。あげく、男爵の妾になって子供を産んで、当主の仕事を肩代わりしろと強要された主人公アメリーは、伯爵家を見捨てて、家出する。そこで、友人の弟エリオットと出会い、保護される。アメリーを確保したいエリオットに外堀を埋められまくって…
 一方、アメリーの家族は報復されまくって。
 2章は、過去、アメリーに助けられた少年が、成長して、遺跡から発掘された催眠のペンダントを使って、アメリーの誘拐を目論んで…


逆玉の第三王子に婚約破棄されたので現実を教えてあげました
 王家より、大帝国をバックにもつ公爵家のほうが強かった。アホ王子はそれを理解していなかった。
 アホ王子は田舎で鍛え上げられて「仙人」に。


婚約破棄令嬢、愛の伝道師(=恋愛小説翻訳家)になる
 愛の女神だから、経典は恋愛小説と、なかなかトンチキな世界だな。あと、ざまぁはないのか。というか、主人公の元婚約者に対する気持ちのなさが。
 義妹に婚約者を取られて、発作的に修道院に駆け込んだエリザ。そこで、古語や外国語の経典(恋愛小説)に出会い、翻訳するようなる。一躍、人気翻訳家となって…
 父親も、どういうつもりなのかねえ。


婚約者を見限ってお飾りの夫にする計画について
 すれ違いカップルの和解。囮捜査で誤解されそうな発言をしてしまったのを、婚約者に聞かれて、捨てられかける男。最終的に、チョロく落とされている主人公がw


噂  ~私はいつでも一妻多夫を応援します!!~
 公爵家に嫁入りしたら、逆ハー女に公爵家は牛耳られていた。主人公は、噂を使って、公爵家に報復を図る。そのうちに、逆ハー女が敵国に利用されていることが判明して…
 公爵家は責任を取って当主が引退。長男が他国の王女を娶って継承。主人公の夫になった次男は、すんでの所で踏みとどまって、主人公の犬に…
 夫オリヴェルの敗戦処理がなかなかw


家出中の国王を拾いました。
 帰り道に落ちてたおっさんを拾ったら、懐かれて、最終的に王妃に成り上がるお話。おっさん、周囲に迷惑かけすぎ…
 というか、アホの子扱い。暴れ馬を御せる人として歓迎されるw


今世は長生きするつもりなのでサヨウナラ、婚約者さま
 転生じゃなくて、死に戻り。
 婚約者に心変わりされて、自殺したヒロイン。二周目では、家庭教師の先生の尽力もあって強気な令嬢に育つ。で、前回の記憶を思い出して、婚約破棄と職業婦人への道を狙う。しかし、男の方は婚約破棄するつもりはさらさらなく、怪しい行動を取っている同僚を警戒して。というか、魅了アイテムで男ゲットはヤバいな。
 師匠と家庭教師のカップルが時戻しからの、ヒロイン救済作戦の努力が印象深い。


救世の英雄とまもりがみ ~世界を守った英雄と手を繋いでお茶してたらなぜか成り上がってしまった田舎娘の話、聞く?~
 魔王対策部隊で出稼ぎをしていたアンナは、突然呼び出されて特別任務につくことに。それは、魔王の最後っ屁で髪の毛に危害が加わると世界が滅ぶ呪いをかけられた英雄の一人イェルドの頭部に、結界をかけて、守ること。アンナの魔法は、範囲は狭いが、結界内の物は絶対傷つかないという特殊効果付きの結界魔法。頭髪の防衛に最適ということで、イェルドと日常生活を共にすることになる。
 そうやって出先で一生懸命頑張っている一方で、家族たちは。アンナの父親と元婚約者の外道ぶりが呆れるレベル。遠からず潰れそうな…


転生令嬢は、辺境の地で菓子を焼く~精霊の愛し子なのに、全然チートじゃなかった
 普通に、主人公はチートキャラだと思うが。使い所が限られただけでw
 若い層を中心にあらぬ噂を立てられた主人公ブリジットは、貴族社会を諦めて精霊の森で暮らすことに。管理人として引きこもっているところに、突然、青年が転移してきて、すったもんだの末に一緒に暮らすことに。彼は「穢れ」を封じられていて。
 で、いろいろとやっていたら、キースの封印が壊れて、対応のために王都へ。そこで、国王が「精霊の雫」を汚して、闇の精霊に乗っ取られた事態に否応もなく巻き込まれていく。ブリジットの力が自由に使えないのがキモかな。


その言い訳がいつまでも通用するはずがない~獣人恋人の見切り時~
 仕事を優先しすぎて見捨てられた犬と、やっぱり胡散臭かった狐w
 さすがに恋人にしたって、コミュニケーションを取らなさすぎてどうしようもなかった感じだな。あと、性格の悪い妹がくっついてくるとなれば。


人魚姫の微笑み~真実は断罪の後で~
 人魚姫要素はどこにと思ったら、最後に出てきたな。
 主人公が婚約破棄されたと思ったら、王子の浮気相手が実は男性だったという。体が女装できても、声はごまかせないから、言葉をしゃべれない設定だったのね。
 で、助けられた、実は隣国の皇子にお持ち帰りされる主人公。母国は妹姫がガッツリ掌握。


転生者が多すぎる!
 転生者4人+転移者1人。
 勢力基盤が整った第二王子、一見当りのように見えて、実は重度のマザコンという外れクジだったという。母親の出自が低いと見限った第一王子のほうがまともだった。悪役令嬢の自滅。
 一方、ざまぁされたと思った第一王子、ヒロイン、護衛は冒険者としてブイブイ


君の嘘なら喜んで
 これ、だいたい王家が悪いというか、国王が最悪というか。伯爵家にろくでなしを押し込んだら、そりゃ、信用は毀損するわな。
 嘘にまみれすぎて、こう。


婚約破棄したのに愛人にも捨てられるとか間抜けですね婚約者さま
 商会の生き残りを賭けての婚約だったのに、理解できなかったおバカがあっという間に失墜するお話。婚約破棄してきたあげく、男爵令嬢にもあっさり捨てられるという。あげくに、その男爵令嬢も、最終的に身持ちが悪くて田舎に引っ込むしかなかった。
 一方、主人公は意中の人と結婚して、慰謝料を元手に商会を起こしてウハウハ。


押し付けられた黄金郷~女辺境伯とやらかし王子の結婚~
 裏切られ続けて、いろいろ諦めた王子と自己犠牲的な女辺境伯の、じれったい恋。
 継母である王妃と第二王子に攻撃されつづけ、筆頭公爵家にも裏切られて、全てを諦めた第一王子。王家から押し付けられた「夫」を受け入れるドラゴン殺しの辺境伯。徐々に距離を縮めるが、王子が王家からの呼び出されている間に、ドラゴン再出現による呪い二重がけを受けた辺境伯が危険な状態で駆け戻る。寂しい二人が真に結ばれるまで。
 というか、第二王子と王妃、クソすぎるだろう。


皇帝の隠し子は暴れん坊公爵令息の手綱を握る。
 主人公強い。
 媚薬を使った陰謀で生まれた、皇帝の隠し子の主人公。引き取られた母の実家では、祖父の死後、虐げられるが、まったく気にせず優秀に成長。ある時、暴君と言われる侯爵令息が暴れているのを制圧したのを機に懐かれる。また、父皇帝には夜会で一瞬髪色の偽装を解いた時にバレてしまって、最終的には皇女籍へと誘われて。
 隠し通して、時間を置いたことが皇帝の思考をこじらせなかったのかね。母の一族、だいぶ自滅。そして、弟皇子と公爵令息の主人公取り合いw


婚約者が最凶すぎて困っています
 暴走しまくる最凶皇子だけど、それよりも強そうなヒロインがすごいな。暗殺を仕掛けられまくる皇子の避難所か。
 というか、父皇帝も似たような最凶キャラなのね。
 最終的に皇妃コースですか。


追放聖女は最強の救世主~隣国王太子からの溺愛が止まりません~
 悪魔を封じた宝珠を隠して、封印していた王国。その国の「聖女」であった主人公フランソワーズは、王太子に婚約破棄され、国外追放を言い渡されてしまう。彼女が強い力を持っているのをいいことに、サボりまくる王妃や他の貴族令嬢、娘を道具としてしか見ていない家族に愛想を尽かした主人公は出て行くことに。と、そこで隣国の王太子ステファンにスカウトされた彼女は、隣国に取り憑いていた悪魔を祓い、王子と王女の呪いを解く。そこから、隣国の悪魔を祓いまくった彼女は、力を増していく。
 一方、サボっていた義妹は宝珠の浄化をできず、最終的に暴走させてしまう。「原作」のヒロインと悪役令嬢を入れ替えた形で決着がつくことに。


婚約者に愛はいらないと言われた
 自分が優秀と調子に乗った婚約者と、彼に余計なことを吹き込んだ同級生連中はまとめて失脚。同学年の女生徒に総スカン。
 主人公は気持ちを整理に、「心を操る」というお店にいって、未来の夫候補と面談。その後、いい感じに。


悪役退屈令嬢。~武闘派悪役令嬢に転生した結果、時代劇ヒーロー風になってしまいました~【コミカライズ第一巻、7月5日発売!】
 武門の伯爵令嬢メルツェデスは、剣の稽古に呼び出された王宮で刺客に襲われた王子を庇って額に傷を負う。そして、毒に苦しむうちに、前世と自分が乙女ゲームの世界に居ることを知る。そして、悪党退治で遊んでいるうちに、魔王崇拝者とのトラブルが連発。最終的に、同じく転生者である魔王崇拝者の首領が、自身を依り代に魔王を召喚。しかし、あっさり倒されて。つーか、主人公がラスボスだったとは…
 主人公メルの女性からのモテっぷりがすごいなあ。最終的に、男共は置いて行かれて、親友と百合エンド。クライマックスがキマシタワーと。初恋泥棒のメルさんw


回復職の悪役令嬢
 私たちの冒険はこれからだ。
 婚約破棄された令嬢が、前世を思い出して、やりこんでいたオンラインゲームだと思い出して、じゃあ冒険すんべと対立している国へ移動。他の人が知らない天職で、「癒し手」になって、仲間を増やしつつ、あちこち冒険していくお話。
 大好きだったゲームの絶景を見て回ったり、教皇のクーデタだの、神との対決だの。ラストにアホ王子が街中にモンスターを召喚するバカを起こして自滅。


優先するべきは~ロクサーヌの場合~
 主人公姉妹の両親、人としてアレだなあ。歪んだ侯爵家の教育とか言うレベルではなく。
 侯爵として揺るぎなく立って、誰かに心を許すつもりがなかったロクサーヌが、妹の婚約を契機に変わっていくお話。ロランとは相性が良くて、ダニエルとは相性が良くなかったということか。あと、ダニエルの元妻アネットがなんかすごいなあ。


聖女の妹の尻拭いを仰せつかった、ただの侍女でございます~謝罪先の獣人国で何故か冷酷黒狼陛下に見初められました!?~
 美人ばかりがもてはやされる国で、優秀なあまり縁談が決まらない主人公ドロテア。ある時、隣国の獣人の王族とトラブルを起こした妹の代わりに、謝罪に出向くことに。そこで、王様に見初められて婚約者に。一方、母国では女性蔑視が国力低下に繋がっていると、方針変換がはかられ、家族は自滅していくことに。
 育ちから自己評価が低く、ただの侍女ですが口癖のドロテアが、だんだん国王ヴィンスと仲良くなっていく過程。以前に出会ってた男との三角関係になったり、悪い貴族をとっちめたり、ヴィンスの両親にあいさつに行った先でのトラブルを解決したり。優秀さを遺憾なく発揮して。


無自覚な天才少女は気付かない~あらゆる分野で努力しても家族が全く褒めてくれないので、家出して冒険者になりました~
 結局、リリアーヌの家族の彼女に対する愛が自己愛の投影でしかなかったということなのかねえ。全員が全員、他が彼女を甘やかすだろうからと厳しく接した結果、一切褒められることもないし、時間の調整もしていなかった。で、ギリギリと締められたリリアーヌは、養子が陥れようとしてきて、家族がそれに乗ってしまったところで見限って、家出。外国で冒険者になる。しかし、めちゃくちゃ高性能のリリアーヌが目立たないはずはなく。
 そもそも、家族が一分野で10なら、リリアーヌは全分野で9くらいの能力だから、組み合わせでアウトプットは圧倒するんだよな。ついでに、一度も褒められたことがないから自己評価が低くて、行為を隠さないから、余計目立つ。最終的に、実家に連れ戻されないだけの重要な立場を築く方向に転換して、人工魔石で世界規模の影響を…


愛し子のトリセツ
 「愛し子」を迎え入れるために、絵本で洗脳教育済みの国民w
 妖精に愛される愛し子が婚約者となったレオナルド。最初は押し付けられたと思っていたけど、会いに行ってみたら、互いに一目惚れ。しかし、学園に入学すると、前世持ちの男爵令嬢がちょっかいをかけてきて、自滅。
 第二章は別の大陸の皇女が留学に。そこで次々と爆弾テロが発生して、最後は王都を一発で吹き飛ばす爆弾が仕掛けられて。爆弾魔の転生者が、リンゲンの王妃になるつもりだったのね…


どうぞ、己の信念を貫き通して下さいませ
 滅びた隣国から血縁を頼って、第二王子の秘書をしている主人公アデライド。微妙に感性がズレた彼女が暴走しまくるお話。そこに、なんでも手に入れる別の国の公爵令嬢がアデライドを欲しいと絡んでくるけど、最終的に暴走するアデライドさんに負ける。
 というか、第二王子とアデライド、割れ鍋に綴じ蓋感が。


ガリ勉令嬢ですが、嘘告されたので誓約書にサインをお願いします!
 いつもトップを取られてムカついた公爵令息が、嘘告で妨害しようと目論むが、それをたまたま本人が聞いていて。王道の嘘告ネタですな。
 最初から人前で話さないという誓約書をはじめ、徹底した塩対応を貫くハリィメルに対し、なぜ自分になびかないんだとイライラするところから、だんだんと落ちていく公爵令息が見物。
 ハリィメル自身は結婚よりも仕事に目が向いているのに、「幸せな結婚」を強要していく家族からのプレッシャー。そこに、お見合い相手のいざこざで川に突き落として風邪を引いて、条件の10位以内からの陥落ですべてを諦めるハリィメル。しかし、それを公爵令息が引っ張り出して、友達もできて…