雨木シュウスケ『クラウン・オブ・リザードマン3:無冠の覇者は戦場を望む』

 ラストバトル。
 とりあえず、戦闘バカばっかりだなとか、結局ユイオンとタラリアの戦いはどういう風に話をつけたのだろうかとか。割と、投げっぱなしジャーマンな結末だなあ。とりあえず、アスライン/レウスはアカウントを取り戻し、ゲームに復帰。今度は、文字通りリザードマンの王者になるべく動き出す。


 ユイオンの潜伏と彼女が自我を与えたNPCの跳梁という異常を、ついにC.R.O.W.N.の運営側も感知する。異常を解消するために、運営は大規模なメンテナンス「再生計画」を企画する。この、大規模メンテナンスに紛れて、脱走した人工知能であるユイオンと、その追手であるタラリアの決戦が行われることになる。
 ユイオンから、勝ち目のない戦いと離脱を進められたレウス。しかし、結局、戦いから逃げないという選択を。この人、破滅型だよなあ。不利な戦いほど、喜んで身を投じる。


 だいたい、2/3くらいがバトル展開。
 最初は、アロンフォリス騎士団のモンスター掃討バトルから、レウスとアルテナの戦い。アスライン/レウスの背中を負いつつも、最終的に信じきれなかったアルテナは、彼と並び立つために挑戦する。
 戦闘バカが二人に増えて、互いに戦い続ける話だなあ。
 そこから、タラリアの介入。ユイオンの相打ち作戦へとなだれ込む。結局、ユイオンの策は何だったのだろう。互いに相打ちになったように見せかけて、それぞれ、一部を切り離して自由になったという展開なのだろうか。あるいは、ユイオンとタラリアが融合して、ごく一部を残したということか。エピローグの、新たにリザードマンの王を目指す彼に引っ付いてきたユイオン?は何者なんだろうか。


 ひたすら、アスラインに追いつき、追い越したいと願うアルテナ。人工知能としてゲーム内の潜伏、アスラインに興味をもったユイオン。このシリーズ、長く続けば、三角関係が成立したと思うが、そこまでいかないうちに終わったなあ。
 新たにリザードマンの「レウス」となった彼についてくるスライムというラストシーンから考えると、ユイオンさん大勝利の結末なのかなあ。

平成30年度第3回被災文化財復旧情報講演会「被災文化財の復旧と保護に向けての取組み」

 なんか、やたらと早く目が覚めて、そのあと寝直したので、どうも生活のリズムが。ただでさえ低下している集中力が、もう、悲惨な状況。なんか、ここ数日寝苦しいのだが、最低気温が高いのかな。
 まあ、熊本城マラソンで、交通も混乱するだろうから、これはこれで構わない感じだが…


 というわけで、昨日積み残した後援会のまとめ。
 県主催の講演会。前回は、熊日と共催だったけど、今回は単独だから、パレアなのか。事務は、熊日に委託しているようだが。
 今回は、文化財の復旧と同時に、「市民参加」が特に強調されているように感じた。修復のための予算を確保するためにも、一般の理解が重要になってきている時代ということだろうか。


 講演会は、最初の20分ほど、小学校への出前授業への「事例報告」。その後、山尾敏孝氏の講演。


 最初は、教育委員会の出前事業の報告。
 いや、小学生は素直だなあ、と。中学生以上だと、わざと「文化財の保存は必要ない」とか言い出す中二病高二病患者が確実に出ると思うが。防災なんかでもそうだけど、早い段階での教育は有効なんだな。
 アンケートに関しては、特に感銘を受けなくても、否定的なことをわざわざ書いたりはしないし、過大評価はできないような。


 残りの一時間で、山尾氏の講演。橋梁建築の専門家で、熊本県文化財保護審議会会長。建築物系の文化財の修理の検討なんかには、欠かすことのできなさそうな人。熊本は、石橋も多いし。
 全体の構成は、被災文化財の状況、地震発生後の取り組み、取組の成果と意義といった構成。


 最初は、「熊本地震による被災文化財の状況と復旧状況」ということで、写真を多用しながらの、文化財の被害状況の解説。
 派手に壊れた熊本城や阿蘇神社の楼門あたりがよく取り上げられるが、県全体で文化財の被害は発生している。菊池市天草市での石橋の損壊など。
 国・県指定、国登録文化財159件で被害が発生し、復旧率は50%ほど。登録文化財の復旧の遅れが顕著だなあ。未指定歴史的建造物に関しては、文化財ドクター派遣事業などの効果で、160件中、130件が保存意向に転じた。解体が26件。未指定動産文化財は、3万点がレスキューというのが現在の状況。
 熊本城は、2037年度の復旧完了を目指して、作業中。あと、18年はかかるのか。櫓の復元は、あきらめてもいいんじゃないかねえ。重要文化財と石垣重視で。天守閣の被害では、大天守が石垣に荷重をかけない設計だったため被害が軽微で、荷重をかける設計の小天守で被害甚大だったという。設計者の先見の明が印象に残るなあ。
 石橋は、21橋に被害。側壁が倒壊した事例が多い。かなりの橋が、修復完了している。一方で、通潤橋はその後の長雨で側壁が倒壊して、また、改めての修理作業が必要になっている。宇城市の下鶴橋は、アーチの輪石が緩んで、この状況でも倒壊しないのかというレベルだった。そのうえで、梅雨の時期の洪水で流失。
 1918年に作られた、南阿蘇村の銭瓶橋も印象に残る。側壁は四面とも崩れているが、アーチ部分は、この時代になるとモルタルで接着されていて、生き残った。
 古墳の被害も大きい。装飾古墳が国や県の指定を受けているが、内部の石室が崩壊したり、墳丘が崩れた古墳が複数。
 また、阿蘇神社の楼門をはじめ、神社仏閣の被害も大きい。十三重塔や傘塔婆といった石造物の破損が目立つが、地震の振動の周期が、こういう建造物に被害を与えやすい周期だったと。


 二番目は、「被災文化財保護に関する地震発生後の取組」。
 指定文化財に関しては、被害の調査、復旧の検討、修理の開始といった流れ。市町村の指定文化財の現地調査の開始が8月にずれ込んだのが、体制の脆弱さを物語るなあ。熊本市でも、益城町でも、避難所の運営や支援などで人的な余裕がなかったようだ。命に係わる問題が優先されるのは分かるが、文化財も早く処置したほうがいいのだし。このあたりの、人間のやりくりは、検証されるべきかもなあ。避難所運営は、国レベルでプロを養成、災害の時に投入する方式のほうが経験値がたまってよさそうだけど。ここ数年を見ても、丸一年仕事がないということはなさそうだし。
 未指定文化財へのレスキュー事業、文化財ドクター派遣や基金による支援などが、熊本地震で創設された新制度。寄付を原資にした、「熊本地震被災文化財等復旧復興基金」による、有識者による検討による、未指定文化財への補助が画期的らしい。
 個別の物件の災害からの復旧みたいな、単発的な事業は、クラウドファンディングと相性がよさそうだけど。


 最後が「被災文化財の復旧の取組による成果と文化財継承の意義」。
 「市民」の理解の必要性が強調されるのが印象的。遺産として保存していく社会的合意がないと、文化財を維持していくのが難しい時代。
 文化財ドクター事業による、直接所有している人々の意識を変えることが、保存意向の増加に寄与しているように、働きかけが大事。その意味で、小学生への出前授業も大きな意義がある。
 あとは、文化財保護法の「活用」のポジティブなほうの意義とか。死蔵するのではなく、社会が変化していく時代に、社会との相互作用を作って、維持していくといった感じなのかな。

梅と椿

 住宅地を自転車で走っていると、見事な梅があちこちに。写真で撮りやすいところをいくつか。やはり、椿とサザンカの区別がつかない。

大江の紅梅

 県立劇場の近く。なんか、やたらと見事な上に、道路沿いだったので、パシャパシャと。
 赤さが印象的な花。







手取天満宮の梅

 ちょっと、満開の時期を過ぎていたようだ。しおれた花が結構、アングルに入っている。
 社殿が背景に入るように撮ってみた。








 八重の品種の椿だか、山茶花だかが、きれいに咲いていた。良い状態の花って、意外とないんだよね。こちらも、紅白。




新屋敷

 都合、三カ所くらいの梅。地震でずいぶん失われたけど、立派な石塀を残している家に、きれいな紅梅が。





椿

 二色の。

明午橋定点観測19/2/16

 仮橋の撤去も終わって、橋の袂の基礎部分の工事中。


 左岸側では、土を削って、堤防を建設中。一番下にブロックを並べていたから、上までブロックかと思ったら、四段目より上は、周りと同じく石垣風にするようだ。土に隠れる基礎部分だけ、ブロックを使用するのか。
 石の裏側は、がっつりコンクリで固められている。





 右岸側は、仮橋の基礎の盛り土を撤去中。
 元々の取り付け道路に使われていたとおぼしきレンガ上の擁壁、裏の土がのけられているが、裏側から見ると、表面だけレンガ風の鉄筋コンクリの擁壁のようだ。
 裏側の土も取り除いているところからすると、むき出しにした後、撤去するよていなのかな。

被災文化財復旧情報講演会に出撃

 本日は、県教育委員会主催の被災文化財関係の講演会に出撃。県立図書館の「益城が産んだ江戸の儒者松崎慊堂」とどっちにしようか迷ったのだけど、こちらに。ここにきて、週末ごとに、講演会に行くパターンが復活したな。まあ、それだけ体調が復調したと言うことか。
 疲れたので、内容のまとめは明日。


 終わった後は、鶴屋内をうろうろしたり、修理なった小泉八雲旧居に入ったり、本屋で買い物したり。。
 鶴屋では「有名駅弁当とうまいもの大会」が開催中。とりあえず、お焼きを購入。こういうイベント、基本的に単価が高くて手が出ないなあ。あと、持ち帰る場合、匂いが強い揚げ物系や汁気が多そうなものはなあ。自分の分だけならともかく、家族の分もあるし。
 つーか、昼も、ここで食えば良かったなあ。ふわふわ卵サンドイッチがおいしそうだった。


 駕町通り方面は、あまり歩かないので、このチャンスに小泉八雲旧居に。全面開館前の一部屋だけ開いている状態の時に何度か行ったけど、修復が終わった後は初めて。有料かと思ったが、まだ、無料だった。
 確かに、奥の廊下とか、よく見ると、新しい材で補われているところがちょくちょくあるなあ。いかにも、昔の住宅って感じが良い。




 敷地内の椿かサザンカ。区別つかないんだよなあ。とりあえずおしべが大きいあたり、肥後椿か肥後山茶花の品種であるようだが。



 地震で落下していた神棚も、戻されている。

みにとじ 第5話 おねえさん - ニコニコ動画


 舞衣・沙耶香回。
 つーか、舞衣ちゃん、ヤンデレキャラだったんだ。御前試合の時の可奈美の逃亡、精神に深い傷を負わせていたんだなあ。回想シーンの、「チョコミントがあるところまで」が笑った。


 沙耶香の世話を焼きまくる舞衣。ちょっとどころではなく過保護に見えるが、キャッキャウフフな世界と思いきや、任務で沙耶香が出撃したことで暗転。離れていく沙耶香に、舞衣のトラウマスイッチ発動。ハイライトが消えた目に、無理矢理食わせるクッキー。
 最終的には、最年長の智恵が介入して落ち着くが、「お姉さん」に反応した沙耶香に、また、舞衣ちゃんの目のハイライトが。3分アニメらしい、投げっぱなしジャーマンがいいですなw


 呼吹ちゃんは、毎回、余計なことを言って、とっちめられる役なのか。それはそれでかわいい。


 ラストは、安定の薫休みなしネタ。ついに、力尽きる。
 つーか、沙耶香と呼吹が呼び出されていた、荒魂退治。結局、どうなったの。司令部まで出頭したのだろうか…

晴瀬ひろき『魔法少女のカレイなる余生 3』

 とりあえず、ブログ引っ越し作業進行中。一日、一覧で20ページ分、リンク張り直しの作業が、なかなか厳しい。結構、リンク切れが多い。記事は残っていても、URLが変わっているのが多くて、いちいち検索かけながらだから、効率が悪くなる。
 現状スピードだと、2月中に終わらないような。


 で、今日の読書ノートは、『魔法少女のカレイなる余生』の三巻。完結編。なんか、最近、三巻切りが多くないですか。きららMAX、「はんどすたんど!」に続いて、短期間に二度目。
 なんか、カバー裏の後書きにも、微妙に作者の未練を感じるし…


 それぞれのエピソードが、楽しい。
 29話は、フルカちゃんに飲み込まれた管理人さんが、異次元をさまよって帰還するお話。なんか悟りを開いたような風情で、女性への欲望を捨て去っていて。つーか、盗撮写真を売りつけとか、ささりさん、完全にアウトでしょう。
 結局、管理人は、しじまに抱きしめられて、元に戻っちゃったり。


 30話のしじまの姉登場のエピソードも印象に残る。リラもドン引きの破天荒さ。
 結局、元魔法少女三人衆を、撃破。ミミさんを飲み比べで撃破、リラはゲームでかもる、ささりさんはいじくり回される。強い。


 31話は、はやり?のゾンビネタ。「魔法科学室で魔法実験の魔法暴走事故がおき魔法ウイルスが漏れ、魔法感染を起こす」って、魔法がゲシュタルト崩壊を起こすわw
 魔法ウイルスに感染すると、正気を失い、魔法力を経口吸収しようとする。それを阻止するには、魔法ワクチンの血清を拡散すること。魔法実験室に向かうしじまと同級生組は、次々と障害に。
 つーか、独学で変身できるようになるしじまちゃんが、すごい。


 32話は、フルカばかりかまうしじまに、リラが焼きもちを焼く話。かわいらしい。


 33話も印象に残るエピソード。健康診断で、ミミ先輩の肝臓の数値がやばいとでて、一騒ぎ。ミミとささりの信頼関係もいいなあ。詳しくは語られないが、ミミがささりの育ての親みたいなものなのか。心配して断酒させようとするささりから逃げるミミ。しかし、その告白を聞いて、後悔するミミ姉。いい家族愛だ。


 35話から後は、物語の終わりに向けた展開。
 35、36話は、進路に悩むしじまに、魔法少女を目指すきっかけとなった「はじまりの魔法少女」が時空を操る魔法で、手助けをするエピソード。進路に悩む過去の元魔法少女たちの姿を見せる。反抗期ささりさんが、いいねえ。
 37、38話は、魔法少女の仮免試験。試験の内容は、番人を倒し、魔石を集めること。しじま、はいり、ななほしちゃんの三人組で、挑む。リラをだしに、学園長に魔石を差し出させるしじまの手際が。
 そして、最後はアクシデントの魔法災害、ドラゴンの出現。そして、それをクッキング魔法で瞬殺。しかし、それによって魔力が暴走してしまうが、突然隠れた才能を発揮したななほしちゃんが、魔力無効化魔法で助ける。
 ラストは、合格祝いの鍋パーティが、カオス方向に暴走。しじまちゃんも、ずいぶん、染まったものだなあとw


 こうして、通しで見ると、ななほしちゃんが裏主人公感つよいなあ。
 政府の偉いさんを祖父に持つ、七光り少女。高級官僚を夢見るも、壊滅的な成績の娘。期末試験では、努力をしまくったけど、平均点より低い微妙な成績を取る。実技の訓練では、一人だけ石を持ち上げることができず、一人だけ補習を受けることに。リラのアドバイスを受けて、なんとかクリア。
 落ちこぼれキャラかと思えば、ラストで覚醒して、暴走するしじまの魔力を無効化する。魔力を無効化する能力の代償に、一般的な魔法の能力は低めというハンデを負っていた。本作品で、唯一、「成長」を見せていたキャラ。なんか、いいなあ。
 とはいえ、ペーパーテストが低いのは努力不足だし、まあ、まだ先は長そうな感じだなあw