長野聖樹『G.L.:気がついたら女の子になって妹を守ることになったから、とりあえず揉んでみた!』

 刊行当時、タイトルがひどいと話題になった本。そろそろ、積んである本も、サクサク読めるのが少なくなってきたな。TSものにして、百合成分ありと、題材はキャッチ―なんだけど、ストレスや性的興奮がある程度以上になると男の身体に戻ってしまうという設定が、話をバタバタしたものにしてしまっているな。話の腰が折れてしまって、キャラクターをじっくり描く機会を失っている感じ。そもそも、マリアの誘拐シーンにしても、主人公が離れた所にいるというのはなんとも間が悪い。
 三巻まで出ているから、評判は悪くないんだろうけど。
 宇宙人に体を破壊されて女性になってしまう話って、どっか他でも見たことあるな。なんだっけ。