瀬尾つかさ『スカイ・ワールド 4』

 スカイワールドの島々を隔てる気流の波、グランドストリームを抜けて、上層へ向かう資格を手にするクエスト、フエルファイ・キャンペーンに乗り出すジュンたち。短期間で17の島をめぐる強行軍のストレスの中で、ジュンと周りの女の子の関係の明確化を迫られたり、スカイワールドという世界の今まで分かっていなかったことが明らかになったり。最後は、ジュンとサクヤの合流まで行くが、少々はしょられ過ぎな感じもするな。
 しかし、二巻は大手レイドギルドの分隊との戦争、三巻はスウィトネブルのクーデター騒ぎと、大規模な騒乱に首を突っ込んでいるが、次巻以降は、本格的に国家との戦争になりそうな展開だな。
 あと、サクヤがプレイヤーとしてゲームの中で戦っているところを見ると、「運営側」であるアリスや彼女の上にいる「あの方」という存在は、また別の陣営なのかね。「あの方」がサクヤの父親でも不思議ないような感じが。
 とりあえず、エリさんが弱々しい感じなのが萌える。