川口士『星図詠のリーナ 2』

星図詠のリーナ (2) (一迅社文庫)

星図詠のリーナ (2) (一迅社文庫)

 召喚ラノベ、その6。
 先日の1巻に続いて。今回は山間の町タヴァストの地図作成を命じられ、赴く。その町は火山噴火で壊滅したミヤルの町からの難民800名を受け入れていたが、受け入れを決定した前領主にして、リーナの地図の先生であったヴァルテマルが急死し、対策が宙に浮いていた。リーナは、街の地図を作製しながら、ヴァルテマルがどのような対策を取るつもりだったかを必死に探るが、治安は徐々に悪化し、街の住民も難民も感情が悪化していきという展開。
 地図の制作から問題が解決していく流れが気持ちいい。リーナとダールの信頼関係が深まっていく様子がいい。不器用に徐々に近づいていく。後は、前巻に続いて竜とのバトル。竜に憑かれ、騎士物語の竜にならんとする男を相手に戦う。