三雲岳斗『ストライク・ザ・ブラッド5:観測者たちの宴』

 波朧院フェスタ編の後編。監獄結界が開放され凶悪な魔道犯罪者が外に出、「時間」を奪われた那月を殺すべく追いかける展開が前半。そのような騒ぎの影で、監獄結界の開放を手引きした仙都木阿夜は魔導書「闇誓書」を使った「世界の書き換え」を行なう。さらにそれを囮にしてして絃神冥駕が「ファングツァーン」を奪取すると。
 この巻あたりから着陸点が見え出すな。呪いをかけられた世界。雪菜の「雪霞狼」は「本来あるべき世界の姿に戻している」のではないかというのも、キーワードなんだろうな。で、その「呪い」をかけたのが「カイン」で、「カインの巫女」たる浅葱さんはどういう役割を果たすのだろうな。
 あと、「闇誓書」が役立たずってのはどういうことなんだろう。