- 出版社/メーカー: 海人社
- 発売日: 2015/05/25
- メディア: 雑誌
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防御構造が旧式とか、主砲の口径が小さいとか、最近、微妙扱いされがちなビスマルク級だけど、私は好きよ。何より、連装砲塔四基は正義。つーても、長門級、金剛級、ビスマルク級、クイーン・エリザベス級、リヴェンジ級、フッドにアメリカ艦が何隻かくらいと、わりと少数派なのが悲しい。
ポケット戦艦のアンバランスな主砲も良い。ドイッチュランドとシェーア・シュペーで、艦橋の形がずいぶん違うのだな。後者の塔型よりも、前者の艦橋のほうがかっこいい。しかし、ラプラタ沖海戦で、エクセターの機関は生き残っていることを考えると、28センチ砲でも微妙に頼りないんだな。副砲での戦闘とはいえ、軽巡に撃ち負けちゃうのもなあ。
そういえば、ビスマルクの砲撃がフッド撃沈時と撃沈された時にずいぶん違うけど、相手戦艦の戦闘力の差か、照準装置が雷撃などで調整が狂っていた、乗員の士気とか、いろいろと要因がありそう。
第一次世界大戦時のオーストリア海軍潜水艦部隊の話も興味深い。三回連載の一回目。大戦初期。しかし、240トンとか、127トンとか、そのくらいの大きさの潜水艦では、航海もままならなかっただろうに、すごいな。まして、初期には大半の艦が試作艦という状況とは。オーストリアの潜水艦乗りとしては、一番有名なトラップ少佐に関しては、ほんとうのフォン・トラップ物語がおもしろい。
「世界客船界の展望 2014-2015」の冒頭で、最近のクルーズ客船の外観微妙って話題が出ているが、まったく持ってその通りだよな。ビルを横倒しにして、船に乗っけたようなデザインは、見た目は全然魅力的じゃない。1960年代から70年代の船のデザインの方がよっぽど良いわな。船って感じで。個人的には、もっと前、20世紀初頭の船が好きだけど。
しかし、クルーズ客船も20万トンクラスとか、とんでもなくでかいな。排水量でも10万トンって。空母にでも改造で来そうな大きさだな。船体だけなら、ニミッツ級よりでかいのか。一隻数百億円って、大きな投資だ。