ナポリでカモッラが抗争中、だってさ

ネット上のでは見かけないけど、朝日新聞の12月2日付の記事に「ナポリのマフィア、内紛:今年に入り死者120人」という記事が載っていた。
一部を引用

シチリア・マフィアのナポリ版犯罪組織「カモッラ」の内紛が11月始めから激しくなっている。麻薬密輸などを仕切っていた大物ボスが逃亡して権力の空白状態となり、なわばり争いに発展。巻き添えの一般市民を含め、11月だけで約20人が殺されるなど、今年に入って計120人が死亡した。
   (中略)
カモッラは、麻薬密輸や脅迫などでシチリア・マフィアを上回る年数千億円もの収入があるとされる。約200年の歴史を持ち、貧しい若者を組織に引き込んできた。地元警察は、今回の闘争を「ボスが表舞台から姿を消し、本家と分派による内紛」と見ている。
 ピザヌ内相は11月下旬、「そっちがその気なら、人間的な暮らしが復活するまで国家も徹底的にやる」と宣言。

だそうで。
今、ナポリはちょっとした危険地帯のようですよ?
収入のいい麻薬密輸を仕切っていたボスがいなくなって、その後目をみんなで争ってると。
で、白昼堂々の暗殺、公道での銃撃戦、拷問して殺すなんて事件が頻発している模様。警察は本格的な壊滅作戦を始めたそうな。


カモッラについての情報はあまり見当たらない。ちょっとググッた限りではこの程度。
ネット上では、イタリアとそれを取り巻く地中海世界
書籍では竹山博英『マフィア』講談社現代新書 1991 ISBN:4061490419