田中ロミオ『人類は衰退しました』

人類は衰退しました (ガガガ文庫)

いや、面白かった。他に言いようがない。
とりあえず妖精さんが面白い。ノリでミニチュア未来都市を作ったり、原始人ごっこを始めたり、自分で作ったペーパークラフトたちに生存競争で負けたり。あと、連中はネラーだろう。
ペーパークラフト生物たちが勝手に進化して、知性を持ってしまったわけだが、この続きはどうなるのか。投げっぱなしエンドで非常に気になる。続編をキボンヌ。


それ以前に、作品ちゃんと嫁＞イラストレーター（情報元：カトゆー家断絶さん）
本書だけに限れば、編集者がどこにイラストを入れるかまだよく分かっていない、指導の仕方が分かっていないという感じの方が強い。少なくとも絵師は一通り通読したうえで挿絵を描いていると思う。太眉は単純な読み逃しなのでは。私もしっかり読み逃していたし、それほど強調されていないし。
むしろ、改めてイラストに注目すると、ラノベのイラストとしては存在感にかけるところが気になる。イラストの入れ方が、児童文学あたりの挿絵の入れ方で、電撃あたりのイラストの配置とはまるっきり違う感じがする。