科野孝蔵『オランダ東インド会社の歴史』

オランダ東インド会社の歴史

オランダ東インド会社の歴史

読んだだけ。この前読んだ『栄光から崩壊へ』を読めば十分という感じもする。
番役立つのは、巻末の文献リスト。


以下、メモ:

 十七世紀はじめには、コショウはアチェ、ジャンビ、バンタム、プリアマンなど諸地方から入手して、品質も送り状の価格もまちまちであった。しかし、1620年ごろには、会社はバタビアで多くの種類を混ぜ合わすようになり、ひとつの名称――黒コショウ――でオランダ本国へ送ることにしていた。p.113

先日のトメ・ピレスの『東方諸国記』では、スマトラの胡椒は品質が良くないと述べていたが、そんなのを高品質のものに混ぜると、全体の質が低下してしまいそうなものだが…
低品質の胡椒が売れ残って困ったのか。