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きっちり調べたわけではないが、こういうものができること自体は賛成。でも、計画が生煮え臭い。箱は中身の機能に即しているべきで、がわばかりかっこつけてもしょうがない。あと、アーカイブとしての機能が重要になるのだが、継続的にそのような活動を支えていくだけの裏づけがあるのか。そのあたりが疑問。
あと、この手の施設を造るんだったら、古いものを中心に映画の収集・保存・公開も行なう必要があるのでは。フィルムは保存に手間がかかるが、現状ほとんど放置だし。ついでに「メディア芸術」と銘打つからには、過去にテレビで流された映像、特に古いコマーシャルも視野に入れるべきだろう。
立地も疑問。なんらかの収蔵保存機能を前提とするなら、あんなびしょびしょした地盤の土地に建てるなんて論外。地震による被害と水害の双方がありうる。地盤がよく、水害の心配のない高い土地に建てるべき。

ポルノ表現の類は、この手の商業文化の一翼を占めるだけに、これが入らないのは手落ちだろう。エロゲーやらエロ漫画やら。まあ、最初から期待はしていないけどね…

この手の表現に役人や政治屋が関わっても碌なことならないのは目に見えている。商業的に消費される表現だからこそ価値がある訳で。中国の二の舞になるのがおちだろう。
この手の施設に価値があるとは思うが、それは長期的にアーカイビングが出来てこそ。それを支えるだけの金をだし続ける人間がいるのかが重要。現在の構想では、単純に箱モノにしかなりそうにないのが問題。書物やらなんやらかさばるものを貯めておくのは、生半可なことではない。
まあ、全体を読むとあまり変なことは書いてないかな。このイラッとくるタイトルは失敗だと思う。

見出しはいつもの糞産経クオリティ。偏見ばりばり。ミスリード狙い見え見え。
しかしまあ、「無駄遣い撲滅プロジェクトチーム」の指摘はまともだと思う。

 ヒアリングでは、文化庁の事業説明に対して「運営コストを含めた見積もりがいい加減だ」などと批判が続出。

ここが重要。単純に不必要というよりは、構想の欠陥やメディア産業活性化なら人材育成に投資すべきと言う意見のようだ。運営は入場料で賄うとか、それではまともな施設にならないのは見えているし。
このプロジェクトチーム自身が情報をネットで見つけやすいところに情報を流していないので、不透明なところがあるけれど。

同感です。