北澤志朗と出戻りJモデラーズ『自動車模型の作り方』

自動車模型の作り方

自動車模型の作り方

 自動車のプラモの製作法解説本。自動車って、最終的にボディーをピカピカに仕上げるために、いろいろと調整する必要があるのが大変そう。あと、ある程度以上の作品を作るには、エアブラシは必須っぽいのが、敷居が高い。
 本書の特徴は、著者に「出戻りモデラーズ」と称する比較的初心者な人が加わっていること。第一章のタミヤミニクーパーはスプレーでの塗装例が紹介されている。これを見て、図書館で借りる気になった。このレベルだと、なんとか手が届く感じかな。
 第二章と第三章はガチな自動車模型の作り方。さまざまな調整や研ぎ出し等。さすがに、そこまでやるとかっこいい。あと、拡大した写真をみると、意外とデカール部分はクリアー層が盛り上がっているんだな。
 第四章もおもしろい。純然たる初心者が、自動車模型に挑戦するのだが、もうこれが惨憺たる失敗の山で。つーか、いまどき、ランナーに部品を付けたまま、塗装する人がいるとはって感じ。スプレーをすれば垂れるわ、塗り分けは、マスキングが甘くてはみ出しまくり。私だったら途中で力尽きるなってレベルの苦難の行軍を果たしている。もう少し、簡単な車でやったら、まだましだったんじゃなかろうか…