つだみきよ『革命の日』

革命の日 (ウィングス・コミックス)

革命の日 (ウィングス・コミックス)

 本の整理をしていて、発掘したもの。ひさかたぶりに読み返したが、なかなかおもしろかった。
 主人公、吉川恵(けい)は、かわいい系の不良少年。しかし、ある時貧血で倒れ、自分が見た目は男性だが、染色体は女性である半陰陽であることを知ることになる。女性として生きる決意をし、恵(めぐみ)として一学年下に編入したが、あっという間に、かつての友人たちにバレてしまう。友人たちは、女性となった恵に迫ってきて。波乱の学園生活に。神明、立待、鳥羽、河和田の友人四人組がひたすら目立っている。
 TSものとして、普通に楽しめる作品。女性になろうとして、全然なりきれていないのがおもしろい。
 ちょっと現実的に考えると、、こういう場合、性別を決める前に、カウンセリングとかに時間をかけるんだろうけど。ノリで決めるものではないだろうし。
 しかし、本書で描かれる学校生活って、なんというか昔の学校生活って感じだよな。携帯だの、SNSだのが普及した現在では、どういう描写になるのだろうか。生写真販売だって、SNSで共有という方向になるだろうし。まあ、私自身は、携帯が普及するはるか前に、高校生活を過ごしただけに、違和感ないけど。